やり貝日記

多分ゲームのこととかを書きます。

仁王と呼ばれた青き目のサムライの真実を求めて ~厳島神社編~

 先日、中国地方へと旅行をしてきました。

 理由なんてものは一つしかありません。かの名作ゲーム「仁王」に登場する厳島神社石見銀山といった名ステージを実寸大にして再現した二次創作が存在しているからです。原作の仁王でも厳島神社石見銀山はそれぞれ広島県島根県にありましたが、二次創作の方もきちんと同じ場所に存在しており、原作再現度の高さがうかがえます。

 あまりの再現度の高さに驚いてしまったので、旅路を投稿して皆さんにも感動を共有してもらいたいと思うようになりました。仁王プレイヤーの方々は是非足を運んでみてください。きっと損はしないと思います。

 この記事では、主に厳島神社についての紹介を行います。後日石見銀山についての記事も書こうと思っているのでそちらを見たいというもの好きな方がいたら気長に待っていてください。

 

厳島神社 ~海鳴りふたたび~

 最初に訪れたのは広島県にある厳島神社。広島駅から電車で30分程揺られた後、定期船に乗って辿り着くことのできる宮島に存在しています。原作だと厳島神社は、周辺海域の船の運航を邪魔する妖怪"海坊主"の根城となっており、それを解決するためにウィリアムさんは厳島神社に乗り込むことになります。

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 宮島に到着すると、早速本多忠勝の守護霊である神鹿が出迎えてくれました。非常に人慣れしていて可愛かったですね。

~見どころポイントその① ウィリアムさんが溺れた海~

 原作の厳島神社では、床以外の場所(海)に落下してしまうと即座にウィリアムさんは落命し、初めからやり直しとなってしまいます(なんでウィリアムさん元海賊の癖に泳げないんだろう)。個人的にはこれが厳島神社最大の不快ポイントであり、うっかり溺死→イライラ→集中力減→また溺死……というような負のループに陥ることも珍しくありません。この恐ろしい海を二次創作ではどのように再現したのでしょうか……

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……って、あれ?海、浅くない?

ちなみにこの写真を撮影したのは干潮の約2時間前であり、干潮になればもう少し水が引く可能性もあります。島に隣接して建造されている時点で嫌な(?)予感はしていたのですが、流石に落ちたら即落命するところまでは原作再現できなかったようですね。ちなみに二次創作の方の厳島神社では床に穴が空いていることもないため、自分から飛び降りでもしない限り落下することはほとんどなくなっています。近年の安全志向に配慮して、人が死なないようにしたのでしょう。

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厳島神社近くの宮島水族館のカキの水槽。こっちの方が深くて厳島神社っぽい。

 

~見どころポイントその② おっさんが死角から斬りかかってくるところ①&篝火①~

 厳島神社に入ってすぐの左の通路を曲がり、大部屋に入ろうとした瞬間におっさんに斬りかかられてつまらない目にあった人も多いのではないでしょうか。その場所に該当するのがこの写真です。

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 ここより先は立ち入り禁止になっていて入ることはできませんでした。きっと無理やり通ろうとしたらおっさんが死角から現れて落命することになるんだと思います。ちなみに、原作ではこの場所の周囲に、火矢を撃ってくる骸武者や海の中で待機している小海坊主などが存在しているのですが、二次創作の方にはいませんでした。やっぱり人件費とか嵩むんですかね。

 

~見どころポイントその③ 鬼が上から降ってくる部屋~

 原作では、第一の篝火のある場所から直進すると辿り着くことのできる宝箱が置かれた部屋がありました。意気揚々と宝箱を開けているといきなり降ってきた鬼に殺されるという素晴らしい体験を味わった人もいるかもしれませんね。

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二次創作ではこの部屋は警備員詰所となっていて、残念ながら立ち入り禁止でした。勘のいい読者の皆さんならお気づきのことかと思いますが、警備員というのはどう考えても妖鬼の隠語であり、厳島神社内で狼藉を働こうものならすぐさま鎖鎌鬼たちがこの部屋の中から現れて酷い目にあわされるようになっています。

 

~見どころポイント④ おっさんが死角から斬りかかってくるところ②~

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 まずは何も言わずにこの画像を見てください。この時点で原作をやった皆さんなら腸がぐつぐつしてくるのではないでしょうか。そうです、あのおっさんが死角から斬りかかってくるところです。この場所の手前にいるおっさんとの戦いを終わらせ、何も考えずに曲がろうとしたウィリアムさんたちの虚を突くことで凄まじい不快を生み出してきた、あのおっさんが死角から斬りかかってくるところです。仁王のことをよく知らずに観光に来ている一般人が躊躇なく曲がるのでかなり心配していましたが、幸いなことに二次創作の方にはおっさんがいないらしく、怪我人等は出ていませんでした。

 

~見どころポイント⑤ 篝火②~

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 二つ目の篝火のあった場所です。ここへと続く道を塞いでいるはずの塗り壁や、篝火前にいるはずの常世から発生してくる巨大骸武者は何故かいなかった(他の人が倒してくれた?)ので見ることはできませんでしたが、篝火ポイントは忠実に再現されていました(篝火もないけど……)。

 原作においてはこの近くの大扉から三つ目の篝火や社のある方向へ向かうことができるのですが、二次創作では売店になっており、お守りを売っていたり御祓いを受け付けていたりしました。

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売店で買った交通安全祈願のお守り。これのおかげで後日石見銀山輪入道に轢き殺されずに済んだのは記憶に新しい。

 

~見どころポイント⑥ 常世の中から鬼が出てくるところ~

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 厳島神社と言ったら外せないのはこれ。正直ここから出てくる鬼はそこまで強くないのですが、地形が特徴的なため覚えている人は多いかもしれません。肉眼では常世が観測できませんでしたが、中に立ち入れないようにされているため実際には常世が存在しており不法侵入すると鬼に殺される確率がかなり高いように見えます。

 

~見どころポイント⑦ ボス部屋直前の左、木箱の陰から突然小海坊主が現れて落命させられる場所~

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 あのボス部屋直前の左にある小海坊主が不意打ちを仕掛けてくる場所も存在していました。案の定小海坊主までは再現されていなかったのですが、見ただけでイライラが止まらなくなるくらいには忠実に再現されています。

 

~見どころポイント⑧ 篝火③&社~

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 3つ目の篝火と社のある場所ももちろん再現されていました。他の部分と比べると老朽化が進んでいるのかボロボロで、中に立ち入ることもできませんでした。仁王の発売は2017年なのですがどう見てもそれより前に建造されており、発売の遥か以前から二次創作が作られていた仁王の絶大な人気が伺えますね。

 

~見どころポイント⑨ ボス部屋~

 いよいよ、ウィリアムさんが海坊主と戦った大舞台を見ていきたいと思います。大鳥居を背景に、嵐の中海坊主相手に大立ち回りを演じるウィリアムさんの雄姿はどのように再現されているのでしょうか……

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……って、あれ?ボス部屋なくない?

バックに大鳥居まであるので場所的にはここで間違いないと思うんですけど、残念ながら二次創作ではボス部屋まで再現することはできなかったようです。ちなみに写真にも写っている干潟には立ち入ることができ、ヤドカリやシオマネキなどを見ることもできました。シオマネキが招いているのは、本当はシオではなくウミボウズなのかもしれません(適当)。

 

~おまけ~

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厳島神社にいた蜘蛛。原作を考えると蜘蛛がいるのは信貴山のはずなのだが、何故か厳島神社にもいた。再現の粗なのか、それともファンサービスなのか……

 

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厳島神社出口すぐ近くにある仁王像。最後までファンサービスに厚い。

 

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宮島水族館にいた大蝦蟇。槍は振り回していなかった。

 

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仁王の看板。なんだろうねこれ。

 

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売店で売られていたひょっとこのお面。実は、今回の旅行で海坊主は存在せず、仁王はゲームの中だけの話なのではないかと薄々思い始めてしまっていたのだが、このお面のおかげでそれは間違いだと確信できた。有事の際にはこれを使って島民が海坊主に立ち向かうに違いない。