やり貝日記

多分ゲームのこととかを書きます。

仁王と呼ばれた青き目のサムライの真実を求めて ~石見銀山編~

 この記事は、先日投稿した『仁王と呼ばれた青き目のサムライの真実を求めて ~厳島神社編~(http://aplysia.hatenadiary.jp/entry/2019/09/01/154018)』の後編となっています。仁王をプレイしたことのある皆さん(つまり全人類)は是非そちらもご覧になってください。

 

 厳島神社だけではなく、もちろん石見銀山にも行ってきました。石見銀山は仁王中国編メインミッション『蠢く銀鉱』の舞台として知られており、ウィリアムさんは銀鉱の奥深くから発生した毒の霧を止めるために奔走することになっていましたね。(漫画版だと厳島神社と一緒に完全カットされてたけど。)

 

蠢く銀鉱 ~石見銀山

 初めに断っておくのですが、石見銀山厳島神社ほど原作再現度は高くありません。理由は簡単、原作の仁王では地下に広がる銀鉱が舞台となっていたのですが、二次創作では安全上の問題からほとんどの銀鉱は立ち入り禁止となっているのです。普段から一般公開されているのは龍源寺間歩という坑道だけであり、これは江戸時代に作られた行動であるため、戦国時代末期を舞台とした仁王とは厳密には時代が合致しません。ですが、様々な所に仁王リスペクトとしか感じられない意匠が施されており、原作愛が伝わってくる名観光スポットでした。

 

~見どころポイント① 銀鉱内部~

 今回の巡礼旅行では上述した龍源寺間歩の内部の探索を行いました。

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 入り口はこんな感じです。入口の頭上注意のマークは落石の危険性を促しているというわけではなく、単純にかなり天井が低いため頭をぶつけないように注意を促しているだけだと思います。仁王と呼ばれた青き目のサムライであるウィリアムさんは白色人種で恐らく背も高かったと考えられるため、実は移動するのにも苦労していたのかもしれません。

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 内部は雪女でもいるのかと思うくらい涼しく、あちこちに横穴が存在していました。横穴はどれも骸武者や敷次郎が潜めるくらいの大きさがあり、きっと観光客の多くがここで命を落としたことでしょう。自分が行ったときは幸いにして何もいませんでした。血刀塚もなかったので最近はあまり観光客も死んでないみたいです。

 

 

~見どころポイント② 唐箕~

 原作では石見銀山の至る所に、「唐箕」が設置されています。ウィリアムさんは虚弱な人間であるため毒の霧の満ちた鉱山内を生身で駆けることはできず、唐箕を使って換気を行い奥へと進んでいくわけですね。

 二次創作では唐箕そのものは展示されていなかったのですが、龍源寺間歩内の展示コーナーに唐箕についての解説が載せられていました。これで昔の人々は毒を防いで大百足と戦っていたのでしょう。

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~見どころポイント③ 例の穴~

 

 

 この手の落命を見たことのある方は多いのではないでしょうか。原作の石見銀山にはどう考えても開いている必要のない穴が複数存在しており、落ちると当然落命になります。なんで鉱山に竪穴が開いてるんだよおかしいだろ、と全人類がイライラしたと思うのですが、実はこれにはちゃんと理由があったのです。

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そう、なんと例の穴は排水のために開けられていたんですね!ちなみに例の穴の実物はこちらとなっています。

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あまり似てないね……。

 

~見どころポイント④ そこら辺の石の下~

 原作において石見銀山のボスキャラクターは「大百足」でした。その巨体を活かした体当たりや岩石飛ばし、毒のブレスなどで何人ものウィリアムさんを落命に追い込んできた強敵です。大百足はウィリアムさんに倒されてしまいましたが、その子孫―義を継ぐもの―が実はまだ生きているのではないかと考えた私は、そこら辺の石を片っ端から捲って百足探しを行いました。その結果は……

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うおお、いた!1cmくらいの大きさでしたが、これは間違いなくあの大百足さんの意志を受け継ぐものでしょう!きっと何百年か後に、また石見銀山を恐怖のどん底に陥れてくれるに違いありません!

 

~おまけ~

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社。少し小さいけどアムリタとか奉納できそう。

 

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サブミッション「醜女」の舞台になっていそうな建物。あぶないからはいってはいけません!の看板は明らかに一反木綿の存在を示唆している。

 

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落石注意の看板。原作愛に溢れた逸品だと思う。