やり貝日記

多分ゲームのこととかを書きます。

仁王と呼ばれた青き目のサムライの真実を求めて ~太宰府編~

 ついに旧スマホの復旧に成功したので仁王聖地巡礼旅行太宰府編を振り返っていきたい。

 仁王プレイヤーの皆様なら当然知っていることではあるが、大宰府は九州編ラストのステージであり、やたら強い鵺とやたら弱い偽立花宗茂が印象的だ。二次創作にすぎない福岡県の太宰府は、一体どのように原作の仁王を再現したのだろうか。

 

みどころその① アムリタ売り場

 仁王という物語の中核に関わってくるのがアムリタと呼ばれる不思議な力を秘めた石だ。仁王の中で語られる史実によると、元寇の際に日本がモンゴルを撃退できたのはアムリタのおかげであり、イギリスが大航海時代に世界の覇権を握ることができたのもアムリタのおかげだという。

 大宰府は仁王世界においてもアムリタが大量に眠る地であったが、二次創作においてもそれは忠実に再現されていた。

f:id:Aplysia:20191227021659j:image

 この石ころ館、まず名前からして怪しい。石ころと言えば仁王に登場する投擲アイテムである「石」のことに他ならないだろう。店名からして仁王を意識しているということは、売られている品物も仁王を意識しているということだ。店内に入ってすぐに、それが偽りではないことに気づいた。平然とアムリタが売られているのである。


f:id:Aplysia:20191227021656j:image

 これを見てもらいたい。仁王プレイヤーなら一目見ただけでわかるとおもうのだが、どう見てもアムリタである。大きさ的には小さな霊石、といったところだろうか。防犯カメラまでつけられており、盗みを働こうものならすぐに鵺と陰陽師が飛んできて落命させられてしまうだろう。原作でアムリタが盗まれ酷いことになったため、二次創作でその悲劇が繰り返されないようにする殊勝な心掛けが伺える。

 

みどころその② 仁王ショップ

 石ころ館の近くには戦国時代の品々、つまり仁王の品を扱った店舗も存在していた。店内に入るとあまりの仁王要素の多さにひっくり返りそうになってしまった。やはり仁王の聖地だけあって仁王ファンを意識した品揃えになっているのだろうか。以下にその一部を記す。

f:id:Aplysia:20191227021728j:image

 完全に仁王を意識した鎖鎌。この鎖鎌で藪切をして鵺が沸いた場合に対処することを想定しているのだろう。ちなみに同行していた方がこの鎖鎌を購入したのだが、刃物扱いされて空港で取り上げられそうになったらしい。空港の検査官も鎖鎌の危険性を理解した仁王プレイヤーなのだろう。


f:id:Aplysia:20191227021734j:image
f:id:Aplysia:20191227021731j:image

大一大万大吉六文銭。共に仁王に登場した武将の家紋である。Tシャツではあるが着ると揃え効果があることはほぼ確実であり、八尺瓊勾玉と合わせて使いたい一品である。

こんなもの仁王プレイヤー以外の誰も買わないだろ。


f:id:Aplysia:20191227021724j:image

 鎧のミニチュア。武田氏の鎧はあの仁王最強装備の楯無であり、その下には皆大好き井伊直政の赤備え、俗にいう赤鬼装備が飾られている。この並びはどう考えても仁王を意識しており、店主が仁王の大ファンであることが伝わってくる。

 

みどころその③ 例の橋

f:id:Aplysia:20191227021809j:image

 この橋、見覚えがないだろうか。そう、仁王の太宰府ステージの地上部分にあった橋を忠実に再現したものである。原作においては途中で崩れたりしていたような気もするが、二次創作では修繕されていた。例によって安全性のためだろう。当然周りには爆弾を投げてくる敷次郎もいなかった。

 

みどころその④ 守護霊たち

 大宰府は仁王を意識しているだけあって、様々な守護霊が闊歩していた。私が見つけられたのは4匹 (3種類)だけだったが、もしかしたらウィリアムさんのように精霊に好かれやすい男ならばもっと多くの種類を発見できるかもしれないので、精霊に好かれている自身のある人は是非自分で探してみてほしい。

f:id:Aplysia:20191227025130j:image

 境内で寝そべる伏牛。伏牛は確かに九州編で登場する守護霊であり、原作準拠と言えるだろう。頭に装備をしているので防御力も高そうでいいと思う。


f:id:Aplysia:20191227021848j:image

 真田幸村の守護霊、炎駒。麒麟の一種である。かっこよさの割には本編での影が薄い気がするが、大宰府ではかなり目立っていた。


f:id:Aplysia:20191227021851j:image

伏牛その2。こちらは白くて大きい。


f:id:Aplysia:20191227021857j:image

 本田忠勝の守護霊、神鹿。よく見ると手前にメスがいるのがわかる。守護霊に性別ってあるんだろうか。

 

みどころその⑤ 鵺のボス部屋

f:id:Aplysia:20191227022049j:image

 ここに見覚えのあるプレイヤーは多いはずだ。鵺と戦ったボス部屋を忠実に再現した場所だからである。春日局さんに「命が惜しくば、引き返すのです」と言われていたにも関わらず中に入った不届きものがこんなにもいることには驚きを隠せなかったが、次の瞬間には全員雷に撃たれて落命していたので安心してほしい。 


f:id:Aplysia:20191227022043j:image

 ボス部屋の隅っこの方にあるよくわからない柵で囲まれたところももちろん忠実に再現されている。この再現度はすごい。鵺戦をやり辛くするためだけに配置されたオブジェクトじゃなかったんですね。


f:id:Aplysia:20191227022052j:image

 この灯篭を通ったあたりで鵺が登場する。初撃の雷で落命したプレイヤーは多いはずだ。


f:id:Aplysia:20191227022046j:image

宗茂


f:id:Aplysia:20191227022055j:image

 ボス部屋の隅のほうにあるよくわからないオブジェその2。


f:id:Aplysia:20191227022058j:image

 原作ではここから地下に行くことができた。この人たちは一見参拝の順番待ちをしているように見えるが、もちろん地下に行くために並んでいるのである。しかし二次創作の太宰府は予算不足なのか地下を作ることができなかったようで、皆それに気づくと悲しそうに参拝だけしてこの場を後にしていた。

 

みどころその⑥ 大宰府地下

f:id:Aplysia:20191227022125j:image

 実は少しだけ地下が作られているらしい。文化研究所などと嘯いているが中でアムリタを使った最低な人体実験が行われていることはほぼ明白だろう。


f:id:Aplysia:20191227022122j:image

 "出土した"建物の柱。この柱、どこかで見たことがないだろうか?

実はこれ、偽立花宗茂戦で我々が散々ぐるぐる回った柱なのである。 

 

みどころその⑦ 例の倒して橋にする大木

f:id:Aplysia:20191227022156j:image

原作では切り倒して足場として使われていた木も忠実に再現されている。この大きさまで木を育てるには100年単位で時間がかかることは明白であり、100年以上前から仁王の原作再現のための準備をしていたのかと思うとその頑張りには頭が上がらない思いである。本当に仁王好きな人が作ったんだろうな。 

 

おまけ


f:id:Aplysia:20191227022244j:image

立花宗茂資料館近くの立花うどん。牛肉ごぼう天うどんが美味しかった。


f:id:Aplysia:20191227022246j:image

立花宗茂資料館近くの無間獄に出てくる渡し船。こういう細かいところまで凝ってるのが憎いなあと思う。


f:id:Aplysia:20191227022241j:image

誰?


f:id:Aplysia:20191227022251j:image

立花宗茂資料館に展示されていた廿楽。盗人が貉に殺される事件が多発しているらしい。


f:id:Aplysia:20191227022257j:image

 立花宗茂の墓。ビールが供えられているのが印象的。多分この場に捨てていっただけだと思うんですけど。

 

f:id:Aplysia:20191227022320j:image
f:id:Aplysia:20191227022327j:image
f:id:Aplysia:20191227022324j:image

 猿飛峡谷とかいう危険そうな場所。猿飛佐助は一切関係ないらしい。

 

f:id:Aplysia:20191227022338j:image

福岡空港にあるラーメン海鳴。名前からして海坊主を意識しており、事実ラーメンの中からビームを打たれて落命しかけた。

 

f:id:Aplysia:20191227022358j:image
二王と呼ばれた鈍色に輝く刀の真実