やり貝日記

多分ゲームのこととかを書きます。

仁王と呼ばれた青き目のサムライの真実を求めて ~太宰府編~

 ついに旧スマホの復旧に成功したので仁王聖地巡礼旅行太宰府編を振り返っていきたい。

 仁王プレイヤーの皆様なら当然知っていることではあるが、大宰府は九州編ラストのステージであり、やたら強い鵺とやたら弱い偽立花宗茂が印象的だ。二次創作にすぎない福岡県の太宰府は、一体どのように原作の仁王を再現したのだろうか。

 

みどころその① アムリタ売り場

 仁王という物語の中核に関わってくるのがアムリタと呼ばれる不思議な力を秘めた石だ。仁王の中で語られる史実によると、元寇の際に日本がモンゴルを撃退できたのはアムリタのおかげであり、イギリスが大航海時代に世界の覇権を握ることができたのもアムリタのおかげだという。

 大宰府は仁王世界においてもアムリタが大量に眠る地であったが、二次創作においてもそれは忠実に再現されていた。

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 この石ころ館、まず名前からして怪しい。石ころと言えば仁王に登場する投擲アイテムである「石」のことに他ならないだろう。店名からして仁王を意識しているということは、売られている品物も仁王を意識しているということだ。店内に入ってすぐに、それが偽りではないことに気づいた。平然とアムリタが売られているのである。


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 これを見てもらいたい。仁王プレイヤーなら一目見ただけでわかるとおもうのだが、どう見てもアムリタである。大きさ的には小さな霊石、といったところだろうか。防犯カメラまでつけられており、盗みを働こうものならすぐに鵺と陰陽師が飛んできて落命させられてしまうだろう。原作でアムリタが盗まれ酷いことになったため、二次創作でその悲劇が繰り返されないようにする殊勝な心掛けが伺える。

 

みどころその② 仁王ショップ

 石ころ館の近くには戦国時代の品々、つまり仁王の品を扱った店舗も存在していた。店内に入るとあまりの仁王要素の多さにひっくり返りそうになってしまった。やはり仁王の聖地だけあって仁王ファンを意識した品揃えになっているのだろうか。以下にその一部を記す。

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 完全に仁王を意識した鎖鎌。この鎖鎌で藪切をして鵺が沸いた場合に対処することを想定しているのだろう。ちなみに同行していた方がこの鎖鎌を購入したのだが、刃物扱いされて空港で取り上げられそうになったらしい。空港の検査官も鎖鎌の危険性を理解した仁王プレイヤーなのだろう。


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大一大万大吉六文銭。共に仁王に登場した武将の家紋である。Tシャツではあるが着ると揃え効果があることはほぼ確実であり、八尺瓊勾玉と合わせて使いたい一品である。

こんなもの仁王プレイヤー以外の誰も買わないだろ。


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 鎧のミニチュア。武田氏の鎧はあの仁王最強装備の楯無であり、その下には皆大好き井伊直政の赤備え、俗にいう赤鬼装備が飾られている。この並びはどう考えても仁王を意識しており、店主が仁王の大ファンであることが伝わってくる。

 

みどころその③ 例の橋

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 この橋、見覚えがないだろうか。そう、仁王の太宰府ステージの地上部分にあった橋を忠実に再現したものである。原作においては途中で崩れたりしていたような気もするが、二次創作では修繕されていた。例によって安全性のためだろう。当然周りには爆弾を投げてくる敷次郎もいなかった。

 

みどころその④ 守護霊たち

 大宰府は仁王を意識しているだけあって、様々な守護霊が闊歩していた。私が見つけられたのは4匹 (3種類)だけだったが、もしかしたらウィリアムさんのように精霊に好かれやすい男ならばもっと多くの種類を発見できるかもしれないので、精霊に好かれている自身のある人は是非自分で探してみてほしい。

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 境内で寝そべる伏牛。伏牛は確かに九州編で登場する守護霊であり、原作準拠と言えるだろう。頭に装備をしているので防御力も高そうでいいと思う。


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 真田幸村の守護霊、炎駒。麒麟の一種である。かっこよさの割には本編での影が薄い気がするが、大宰府ではかなり目立っていた。


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伏牛その2。こちらは白くて大きい。


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 本田忠勝の守護霊、神鹿。よく見ると手前にメスがいるのがわかる。守護霊に性別ってあるんだろうか。

 

みどころその⑤ 鵺のボス部屋

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 ここに見覚えのあるプレイヤーは多いはずだ。鵺と戦ったボス部屋を忠実に再現した場所だからである。春日局さんに「命が惜しくば、引き返すのです」と言われていたにも関わらず中に入った不届きものがこんなにもいることには驚きを隠せなかったが、次の瞬間には全員雷に撃たれて落命していたので安心してほしい。 


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 ボス部屋の隅っこの方にあるよくわからない柵で囲まれたところももちろん忠実に再現されている。この再現度はすごい。鵺戦をやり辛くするためだけに配置されたオブジェクトじゃなかったんですね。


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 この灯篭を通ったあたりで鵺が登場する。初撃の雷で落命したプレイヤーは多いはずだ。


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宗茂


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 ボス部屋の隅のほうにあるよくわからないオブジェその2。


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 原作ではここから地下に行くことができた。この人たちは一見参拝の順番待ちをしているように見えるが、もちろん地下に行くために並んでいるのである。しかし二次創作の太宰府は予算不足なのか地下を作ることができなかったようで、皆それに気づくと悲しそうに参拝だけしてこの場を後にしていた。

 

みどころその⑥ 大宰府地下

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 実は少しだけ地下が作られているらしい。文化研究所などと嘯いているが中でアムリタを使った最低な人体実験が行われていることはほぼ明白だろう。


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 "出土した"建物の柱。この柱、どこかで見たことがないだろうか?

実はこれ、偽立花宗茂戦で我々が散々ぐるぐる回った柱なのである。 

 

みどころその⑦ 例の倒して橋にする大木

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原作では切り倒して足場として使われていた木も忠実に再現されている。この大きさまで木を育てるには100年単位で時間がかかることは明白であり、100年以上前から仁王の原作再現のための準備をしていたのかと思うとその頑張りには頭が上がらない思いである。本当に仁王好きな人が作ったんだろうな。 

 

おまけ


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立花宗茂資料館近くの立花うどん。牛肉ごぼう天うどんが美味しかった。


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立花宗茂資料館近くの無間獄に出てくる渡し船。こういう細かいところまで凝ってるのが憎いなあと思う。


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誰?


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立花宗茂資料館に展示されていた廿楽。盗人が貉に殺される事件が多発しているらしい。


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 立花宗茂の墓。ビールが供えられているのが印象的。多分この場に捨てていっただけだと思うんですけど。

 

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 猿飛峡谷とかいう危険そうな場所。猿飛佐助は一切関係ないらしい。

 

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福岡空港にあるラーメン海鳴。名前からして海坊主を意識しており、事実ラーメンの中からビームを打たれて落命しかけた。

 

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二王と呼ばれた鈍色に輝く刀の真実

 

今年やったゲーム

今年やったゲームで印象に残っているものを書いていきます。

振り返って初めて気が付いたんですけど今年は一つ一つのゲームに時間かけているせいであまり本数としてはやれてないっぽいですね……

来年はたくさんやっていきたいなあ。

 

・仁王

 去年からずっとやってる。説明不要の神ゲームであり、今年はこのゲームに支配されていたといっても過言ではない。

 

FF14

 主に2~4月くらいに猿のようにプレイしていた。オンラインゲーム特有のしょうもなお使いイベントやギスギス感まで含めて楽しむことができたので良い体験だった。FF11もそうだったけどああいう世界で獣人とかにも文化があって馴れ合ったりできるイベントがあるのがすごい好きなので、そういう意味でもいいゲームだったと思う。イシュガルド入ったあたりで止まってしまったけど復帰したいとは常に思っている。ただ時間がない……

 

マナケミア

 戦闘システムがすごい面白いのですごいと思う(語彙力不足)。キャラクターもみんなぴょこぴょこ動いて可愛いのがレトロなゲームらしくていいなあといった感じ。オープニングにムーペくんだけ出ていないのがものすごく気になっているんですけど、なんでなんですかね。同時期にイリスのアトリエも始めたのだがそっちは全然やれていないので割愛。

 

・リトルドラゴンズカフェ

 正直クリアまでならそんなにクソゲーではないと思う。クリア後にレシピコンプしようとすると急激に救いようのないゴミカスゲームになる。思い出したかのようにたまにプレイしているが未だにレシピコンプできていない。

 

・FE風花雪月

 FEシリーズをほとんどやったことがなかったのだがとても楽しめた。個人的に今年一番出来のいいゲームだと思う。3ルートやったのだがルナティックやイエリッツァ先生に手を付けていないのでそのうち消化したい。

 

・モンハンアイスボーン

 MHWの続編。結構楽しめたが、傷つけシステムといい導きの地といいバカみたいなシステムも多い。ムフェトジーヴァも最初は楽しかったのだが10回くらいやったら飽きてしまったし、もしかして向いてないのかもしれない。

 

ポケモン剣盾

 すごいいい部分もあるけどお粗末な部分も多く、よくわからないゲーム。やって損しないのは間違いないと思うのだが…… 久々に対戦をやっているけどまあまあ楽しい。ダブルを始めたのだが3桁と4桁を行き来するくらいで今のところは落ち着いており、もっとうまくなりたいなあとか思っている。

 

 

 

仁王と呼ばれた青き目のサムライの真実を求めて ~浜松編~

 前回の記事から大分間が開いてしまいましたが、またまた聖地巡礼をしてきました。本当は前回の太宰府編の記事から書きたかったのですが、スマホを買い替えた際に画像が消えて現在鋭意復旧中なのでもう少しお待ちください。

 

 今回行ってきたのは静岡県浜松市。仁王東海編のミッション、『彼岸への思い』の舞台を忠実に再現した清瀧寺があることで非常に有名ですね。ステージボスは築山殿の怨念が怪物と化した『鬼女』でした。一体どれくらい再現されているのでしょうか。

 

 浜松駅から新浜松駅へと徒歩で向かい、そこから遠州鉄道に揺られること約40分で西鹿島駅へ。西鹿島駅から更に天竜浜名湖鉄道へと乗り継ぎ、そこから2分ほどで二俣本町へと到着します。ここが清瀧寺の最寄り駅です。天竜浜名湖鉄道の方は一時間に一本程度しか運航しておらず、調べないで適当に向かうと一時間くらい待ち時間が発生するので注意してください(一敗)。

 

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 二俣本町駅の看板。天竜二俣の名から分かるように、かなり近くを天竜川が流れています。おそらく幾度となくウィリアムさんを溺死させてきたあの水辺は天竜川だったのでしょう。

 

 二俣本町駅、なんと無人駅でした。駅員もいなければ改札もなく、電車内で切符を取るタイプです。仁王で町おこしをしているという訳でもなく、鬼女せんべいや鬼女クッキーが駅前で売られているということもありませんでした。残念。

 

 二俣本町駅から徒歩10分、ようやく目的の清瀧寺が見えてきました。原作の仁王では山奥にひっそりとある感じだったため悪路を歩かされることを想定していたのですが、実際はそんなこともなく住宅街の中にポツンと存在しています。最初見落としそうになるくらい自然に住宅街に馴染んでいました。

 

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 一応奥の方に看板があったりします。

 

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 原作の仁王では彼岸花がそこかしこに咲き乱れていましたが、時期が違うからなのかまったく彼岸花は生えていませんでした。ただ丁度冬に入りたての時期だったことが幸いしたのか、真っ赤に染まったモミジで地面が埋め尽くされており、まさに『血塗れ』で仁王ライクな雰囲気に溢れていました。おそらく原作を少しでも再現しようと頑張ったんだと思います。えらい。

 

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 寺の奥へと進んでいくと、見覚えのある場所に着きました。一般人の立ち入りは禁止されているので入れませんでしたが、鬼女と戦ったボス部屋ですね。実際の仁王のステージとは違って、かなり小さめな作りになっていました。この狭いステージで鬼女に襲われたら一般人ではひとたまりもなく、おそらく死人を出さないために立ち入りが禁止にされているのでしょう。

 

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 寺の近くにはまたまた見覚えのある光景がありました。そう、池の真ん中にある社ですね。鬼女と戦うときに人によってはここの社にお世話になったことでしょう。

 

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 しっかりと奉納し、先に進んでいきます。

 

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 池の社の右隣には、原作通り階段と建物があります。骸武者に警戒しながら進んでいきましたが、襲われることはありませんでした。厳島神社で買った交通安全のお守りがもしかしたら守ってくれているのかもしれません。ちなみに階段を上った先は絵馬やおみくじの置いてあるごく普通の神社といった感じでした。神仏習合ってやつなのかな。

 

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 もちろん池の社の近くの清められた筆が拾える死体を妖鬼が襲っている場所と、その先の櫓も完全に再現されていました。実は櫓の上には当然爆弾を投げつけてくる敷次郎がいたのですが、仁王をやっていたおかげで大筒で逆に殴り返すことができました。仁王ってすごい。

 

 というわけで、清瀧寺探索はこれで終わりとなります。いつもより短いような気もしますが、流石に二俣の広大な地形や転がってくる輪入道、どうみても地面なのに当然落命する滝の下などは再現できなかったのかここ以外にはほとんど見どころのある場所はありませんでした。近くの二俣城跡にも行ってみたのですが、特に仁王らしいスポットを見つけることはできませんでした。もちろん僕が見つけられなかっただけという可能性も高いため、この記事を読んで興味を持った人は是非仁王巡礼をしてみてください。

 

~おまけ~

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 浜松近くの弁天島にあるエセ厳島神社。仁王人気にあやかりたいからってこれはやりすぎだろ……

 

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 同じく弁天島にあるガヴドロの看板。仁王世界にもキリスト教が実在することはわかっており、おそらくそこから着想を得て作られたアニメなのだろう。

 

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 二俣本町のすすき。すすきを見ると岩を探してしまう奴がいたらそいつは仁王プレイヤーに違いない。

 

 

 

仁王と呼ばれた青き目のサムライの真実を求めて ~中津編~

 この記事は『仁王と呼ばれた青き目のサムライの真実を求めて ~黒島編~ - やり貝日記』の続編になります。先にそちらから読むことを推奨します。

 

 前回の記事では仁王においてウィリアムさんが最初に訪れたステージである『鬼の棲む島(黒島)』へと巡礼し、様々なウィリアムさんポイントを紹介してきました。今回は仁王における2つ目のミッションである『闇の奥』の二次創作である大分県中津市を紹介していきたいと思います。中津市ですが、同じ大分県とはいえ黒島からは結構離れています。(車で2時間くらい。)道路が開拓されている現代においてこれなので、ウィリアムさんがこの地を訪れた戦国時代末期には移動だけでも数週間かかったのではないでしょうか。やっぱり青き目のサムライはすごいなあ。

 

 真相はコーエーテクモさんとウィリアムさんくらいしか知らないと思うのですが、恐らく闇の奥の二次創作となっているのは中津市の中でも耶馬渓(やばけい)と呼ばれる渓谷地帯だと考えられます。蝙蝠がでそうな洞窟、今にも崩れそうな崖、高低差の激しさ……どこからどうみても仁王の二次創作ですね。耶馬渓は名前からしてやばいのですが、耶馬トピアなどといういかにもやばそうな場所まであり、やばいのが好きな人は仁王関係なく訪れてみるのも楽しいのではないかなと思いました。是非行ってみてください。(投げやり) ……という前置きはここまでにして、いよいよ名スポットを紹介していきたいと思います。

 

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  こちらが耶馬渓の地図です。今回は時間があまりなかったので、地図中央少し上の妙見窟にだけ行ってきました。結論から言うと残念ながら飛縁魔に会うことはできませんでした。もう少し山奥に行かないと会えないんでしょうかね。

 

耶馬渓のここがヤバい!① ~絶対に崩れる橋~

 青の洞門近くの駐車場から妙見窟に行くには険しい山道を登る必要があります。距離的にはそこまで離れてはいないのですが高低差がとても激しく、山道を登ることを想定していなかった軽装オタクくんには本当にきつい道中でした。息も絶え絶えになりながら登山をその時、こいつが現れました。

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 勘の良い仁王プレイヤーの皆様なら、もうお分かりですね?この橋、どう見ても崩れます。崩れなかったとしても橋の裏側から敷次郎が湧いてくるか、渡っている最中に遠くから大筒で撃ち抜かれることでしょう。ここまで露骨な罠を見たのは久しぶりなので笑ってしまいました。疲れていてかなり危険だったので猫透っ波で切り抜けましたが、軽々しい気持ちで対策せず渡ろうとしていたらどうなっていたことか……

 

耶馬渓のここがヤバい!② ~大蝦蟇と玄武~

 橋を渡ってしばらく歩いていくと、また厄介な面々に出くわします。

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 そこには、本来は遥か先の東海編に登場するボスであるはずの大蝦蟇と、家康に仕えた僧として有名な南光坊天海の守護霊である玄武が物々しく鎮座していました。どう考えても戦える状態ではないので落命を覚悟したのですが、運良く向こう側に戦意がなかったのか戦いは勃発しませんでした。彼らの周りには謎の賽銭が散らばっており(おそらく奉納?)、これのおかげで期限が良かったのかもしれません。

 

耶馬渓のここがヤバい!③ ~妙見窟の社~

 

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 大蝦蟇と玄武を切り抜けて進み、ついに妙見窟の社にまで辿り着きました。ここが中間地点なのかボス前なのかはよくわかりませんが、一先ず社で拝んでセーブできることに感謝しましょう。これでもう崖から落ちて落命しても安心です。妙見窟の近くには洞窟とまではいきませんが、蝙蝠が十分住むことのできそうな暗がりが多数存在しており、夜にここに近づいたウィリアムさんを崖下に突き落としまくってることが容易に想像できます。

 

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 蝙蝠のいそうな暗がり。結構じめっとしていて、常世も発生してそう。

 

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 また、社の前には賽銭がばらまかれていました。きっと多くのウィリアムさんが奉納をしてアムリタをゲットしようとしていたのでしょう。

 

 妙見窟を更に奥へと進んでいくと、鎖を利用して崖を渡らないといけないリアル落命スポットがあったりするらしいのですが、既にここまでで体力の限界が来ていたことや、近年の安全志向から鎖場が立ち入り禁止になったらしいというような噂などもあり、これより先には行きませんでした。死なないに越したことはありません。アムリタ落としたくないし。

 

耶馬渓のここがヤバい!④ ~リアル落命スポット~

 下山後、折角なので下から鎖を使って通るらしい崖のあたりを眺めてみることにしました。

 

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 ……怖い。こんなのウィリアムさん以外だったら絶対に落命するに決まっています。原作でここを根城に暮らしていた山賊さんたちは本当に何者だったんでしょう。度胸ありすぎでしょ。閉鎖されて当然なのでは?ちなみに(原作をやった皆さんなら当然ご存じでしょうが)原作の闇の奥のステージの最初の方ではこんな感じの崖際を渡らされたりするのですが、この崖はそのあたりをモチーフにして作られているのかもしれませんね。

 

耶馬渓のここがヤバい!⑤ ~洞窟~

 耶馬渓には青の洞門と呼ばれている洞窟があります。ここは禅海さんという和尚さんが、この断崖絶壁だらけの耶馬渓を渡って命を落とす通行人を見て哀れみ、ノミだけを使って30年近くかけて掘りぬいたと言われているそうです。青の洞門と呼ばれているのは、やはり青き目のサムライであるウィリアムさんがここで事件を解決したことに因んでいるのでしょう。

 

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 これが青の洞門の入り口です。洞窟自体の長さはそれほどでもないのですが、本当にノミだけで掘りぬいたのならその執念に感服してしまいます。内部は輪入道や骸武者で溢れかえってそうに見えますが意外にも一匹もいませんでした。お坊さんの法力とかの影響かな。

 

というわけで今回の記事はここまでになります。耶馬渓ではそこまで写真を撮っていないので少し短めになりましたがいかがだったでしょうか。次回は大宰府立花宗茂資料館・その他のおまけなどを紹介していくつもりなので少し長くなるかもしれませんがまた読んでいただけると嬉しいです。

仁王と呼ばれた青き目のサムライの真実を求めて ~黒島編~

 

 先日の中国編に引き続き、九州にまで足を延ばして仁王と呼ばれた青き目のサムライの真実を探しに旅をしてきました。ウィリアムさんが原作で訪れていたのは『鬼の棲む島(黒島)』、『闇の奥(中津)』、『眠る霊石(大宰府)』の3地点であり、この記事では黒島について語っていきます。

 

鬼の棲む島 ~黒島~

 鬼の棲む島(通称:黒島)は、大分県臼杵市に存在しています。九州には仁王プレイヤーが誤認してお金を落としていくことを狙ったのか黒島を名乗る不届きな島が長崎県や鹿児島県にも存在しており、聖地巡礼をしたい人はそれらと間違えないように気を付けてください。

 

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 黒島は名前から分かるように離島なのですが、本土からの距離はそれほど遠くありません。上の画像を見ていただければわかりやすいかと思うのですが、遠泳が得意な人なら泳いで渡れるのでは?というくらいの距離です。とはいえ忠実に原作を味わいたいなら、船に乗って渡った方が良いでしょう。途中で難破できるならなお良いです。看板も立っており、ウィリアムさんが地元民にとっても重要な存在となっていることが伺えますね。

 

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 というわけで、黒島に向けて出港するぜ!

 

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 黒島に着くと、美しい海岸線がお出迎えしてくれます。明らかに海の色が途中で変わっていますが、原作プレイヤーの皆様はもうお分かりですね。当然黒い場所まで行ったら落命します。こんなところまで原作再現されているのは驚きです。

 

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 ちょっと歩くと黒島の地図の描かれた看板が見えてきます。原作の仁王で特徴的だった村長屋敷・燃える村・怨霊鬼のいるでかい船などは存在しておらず、ちょっと再現は難しかったのかもしれませんね。

 

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 看板を通り過ぎて階段を上り、右手に向かうと社が見えてきます。ここでセーブするといいでしょう。

 

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 そこから更に進むとデ・リーフデ号資料館が見えてきます。皆さんご存じ、ウィリアムさんを乗せて他のよくわかんない外人数人と共に漂着した船のことですね。この資料館、なんと入場料も取られなければ、セキュリティもガバガバです。当然冷房は付いていませんし、広さもそこらへんの一人暮らしの大学生の家より狭いんじゃないかってくらいでめちゃめちゃしょぼいです。それでも、館内にはウィリアムさんについての資料が所狭しと並べられており仁王ファンにとっては垂涎の地でした。

 

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 もうちょっと道なりに進むとリーフデ号記念公園という小さな公園があります。敷地内には三浦按針上陸記念碑や歴史を語る看板、よくわからないオブジェなどがあったりします。よくわからないオブジェの伏線はきっと仁王2で回収されることでしょう。そしてここには何と言っても……!

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 うおお!仁王と呼ばれた青き目のサムライ、ウィリアム・アダムスさんの像!!!!!!!!!

……って、あれ?あまり似てないね……

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 近くにはよくわからないおっさんの像も立っていました。妖怪一匹も倒してないくせになんでウィリアムさんと同格の扱い受けてるんでしょうね。

 

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 公園の近くには、殿様の井戸と呼ばれる井戸があります。順路が全く整備されておらず、雑草だらけの笑顔ロードを渡らないと着けないのでしっかり準備をしてからいきましょう。草陰から敷次郎が出てきて落命するかもしれないので。あと、肝心の殿様の井戸なんですが、すっごいしょぼかったです。

 

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 公園から海の方に向かうとゴミだらけの汚い海岸とフナムシだらけの岩場があります。シブサワコウの血刀塚があったり腹切りの短刀が落ちていたりしそうな洞窟も探したのですが、無さそうでした。リアル落命を考慮しなければもうちょっと探せたはずなので完全にないとは言い切れませんが。

 

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 リアル落命を考慮せずに落命した人の血刀塚もありました。一歩間違えれば自分もこうなってしまったかと思うと背筋が雪女に攻撃された思いです。

 

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 島の反対側にも海岸線が広がっています。海岸線の形的に、恐らく原作でウィリアムさんが漂着した浜辺はこのあたりがモデルになっているのでしょう。とすれば、黒島の地図の描かれた看板があったあたりが燃える村を抜け、ボス戦へと向かうあたりだったりするみたいです。

 

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 ……ちなみに、原作で村長屋敷のあった場所周辺には崩れた小屋がありました。このボロ小屋から着想を得てあの凄まじく不快な村長屋敷を作ることができたんならコーエーテクモさんは本当にすごいゲーム会社だと思います。ゲームをクリエイトするのが上手すぎる。

 

~おまけ~

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磯撫が描かれた謎の看板。

 

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骸武者や山賊の潜んでいそうなボロ小屋。

 

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密漁禁止の看板。もちろん禁止されているのは海産物の密漁なんかではなくアムリタの密漁である。

 

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ポケモンGO仕様の黒島。本当に何もない&小さいことがわかる。正直ウィリアムさん目当てで来る人間なんかがいるとは思えないし、地元民が海水浴に利用する以外の需要あるのかこの島

仁王と呼ばれた青き目のサムライの真実を求めて ~石見銀山編~

 この記事は、先日投稿した『仁王と呼ばれた青き目のサムライの真実を求めて ~厳島神社編~(http://aplysia.hatenadiary.jp/entry/2019/09/01/154018)』の後編となっています。仁王をプレイしたことのある皆さん(つまり全人類)は是非そちらもご覧になってください。

 

 厳島神社だけではなく、もちろん石見銀山にも行ってきました。石見銀山は仁王中国編メインミッション『蠢く銀鉱』の舞台として知られており、ウィリアムさんは銀鉱の奥深くから発生した毒の霧を止めるために奔走することになっていましたね。(漫画版だと厳島神社と一緒に完全カットされてたけど。)

 

蠢く銀鉱 ~石見銀山

 初めに断っておくのですが、石見銀山厳島神社ほど原作再現度は高くありません。理由は簡単、原作の仁王では地下に広がる銀鉱が舞台となっていたのですが、二次創作では安全上の問題からほとんどの銀鉱は立ち入り禁止となっているのです。普段から一般公開されているのは龍源寺間歩という坑道だけであり、これは江戸時代に作られた行動であるため、戦国時代末期を舞台とした仁王とは厳密には時代が合致しません。ですが、様々な所に仁王リスペクトとしか感じられない意匠が施されており、原作愛が伝わってくる名観光スポットでした。

 

~見どころポイント① 銀鉱内部~

 今回の巡礼旅行では上述した龍源寺間歩の内部の探索を行いました。

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 入り口はこんな感じです。入口の頭上注意のマークは落石の危険性を促しているというわけではなく、単純にかなり天井が低いため頭をぶつけないように注意を促しているだけだと思います。仁王と呼ばれた青き目のサムライであるウィリアムさんは白色人種で恐らく背も高かったと考えられるため、実は移動するのにも苦労していたのかもしれません。

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 内部は雪女でもいるのかと思うくらい涼しく、あちこちに横穴が存在していました。横穴はどれも骸武者や敷次郎が潜めるくらいの大きさがあり、きっと観光客の多くがここで命を落としたことでしょう。自分が行ったときは幸いにして何もいませんでした。血刀塚もなかったので最近はあまり観光客も死んでないみたいです。

 

 

~見どころポイント② 唐箕~

 原作では石見銀山の至る所に、「唐箕」が設置されています。ウィリアムさんは虚弱な人間であるため毒の霧の満ちた鉱山内を生身で駆けることはできず、唐箕を使って換気を行い奥へと進んでいくわけですね。

 二次創作では唐箕そのものは展示されていなかったのですが、龍源寺間歩内の展示コーナーに唐箕についての解説が載せられていました。これで昔の人々は毒を防いで大百足と戦っていたのでしょう。

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~見どころポイント③ 例の穴~

 

 

 この手の落命を見たことのある方は多いのではないでしょうか。原作の石見銀山にはどう考えても開いている必要のない穴が複数存在しており、落ちると当然落命になります。なんで鉱山に竪穴が開いてるんだよおかしいだろ、と全人類がイライラしたと思うのですが、実はこれにはちゃんと理由があったのです。

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そう、なんと例の穴は排水のために開けられていたんですね!ちなみに例の穴の実物はこちらとなっています。

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あまり似てないね……。

 

~見どころポイント④ そこら辺の石の下~

 原作において石見銀山のボスキャラクターは「大百足」でした。その巨体を活かした体当たりや岩石飛ばし、毒のブレスなどで何人ものウィリアムさんを落命に追い込んできた強敵です。大百足はウィリアムさんに倒されてしまいましたが、その子孫―義を継ぐもの―が実はまだ生きているのではないかと考えた私は、そこら辺の石を片っ端から捲って百足探しを行いました。その結果は……

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うおお、いた!1cmくらいの大きさでしたが、これは間違いなくあの大百足さんの意志を受け継ぐものでしょう!きっと何百年か後に、また石見銀山を恐怖のどん底に陥れてくれるに違いありません!

 

~おまけ~

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社。少し小さいけどアムリタとか奉納できそう。

 

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サブミッション「醜女」の舞台になっていそうな建物。あぶないからはいってはいけません!の看板は明らかに一反木綿の存在を示唆している。

 

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落石注意の看板。原作愛に溢れた逸品だと思う。

仁王と呼ばれた青き目のサムライの真実を求めて ~厳島神社編~

 先日、中国地方へと旅行をしてきました。

 理由なんてものは一つしかありません。かの名作ゲーム「仁王」に登場する厳島神社石見銀山といった名ステージを実寸大にして再現した二次創作が存在しているからです。原作の仁王でも厳島神社石見銀山はそれぞれ広島県島根県にありましたが、二次創作の方もきちんと同じ場所に存在しており、原作再現度の高さがうかがえます。

 あまりの再現度の高さに驚いてしまったので、旅路を投稿して皆さんにも感動を共有してもらいたいと思うようになりました。仁王プレイヤーの方々は是非足を運んでみてください。きっと損はしないと思います。

 この記事では、主に厳島神社についての紹介を行います。後日石見銀山についての記事も書こうと思っているのでそちらを見たいというもの好きな方がいたら気長に待っていてください。

 

厳島神社 ~海鳴りふたたび~

 最初に訪れたのは広島県にある厳島神社。広島駅から電車で30分程揺られた後、定期船に乗って辿り着くことのできる宮島に存在しています。原作だと厳島神社は、周辺海域の船の運航を邪魔する妖怪"海坊主"の根城となっており、それを解決するためにウィリアムさんは厳島神社に乗り込むことになります。

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 宮島に到着すると、早速本多忠勝の守護霊である神鹿が出迎えてくれました。非常に人慣れしていて可愛かったですね。

~見どころポイントその① ウィリアムさんが溺れた海~

 原作の厳島神社では、床以外の場所(海)に落下してしまうと即座にウィリアムさんは落命し、初めからやり直しとなってしまいます(なんでウィリアムさん元海賊の癖に泳げないんだろう)。個人的にはこれが厳島神社最大の不快ポイントであり、うっかり溺死→イライラ→集中力減→また溺死……というような負のループに陥ることも珍しくありません。この恐ろしい海を二次創作ではどのように再現したのでしょうか……

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……って、あれ?海、浅くない?

ちなみにこの写真を撮影したのは干潮の約2時間前であり、干潮になればもう少し水が引く可能性もあります。島に隣接して建造されている時点で嫌な(?)予感はしていたのですが、流石に落ちたら即落命するところまでは原作再現できなかったようですね。ちなみに二次創作の方の厳島神社では床に穴が空いていることもないため、自分から飛び降りでもしない限り落下することはほとんどなくなっています。近年の安全志向に配慮して、人が死なないようにしたのでしょう。

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厳島神社近くの宮島水族館のカキの水槽。こっちの方が深くて厳島神社っぽい。

 

~見どころポイントその② おっさんが死角から斬りかかってくるところ①&篝火①~

 厳島神社に入ってすぐの左の通路を曲がり、大部屋に入ろうとした瞬間におっさんに斬りかかられてつまらない目にあった人も多いのではないでしょうか。その場所に該当するのがこの写真です。

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 ここより先は立ち入り禁止になっていて入ることはできませんでした。きっと無理やり通ろうとしたらおっさんが死角から現れて落命することになるんだと思います。ちなみに、原作ではこの場所の周囲に、火矢を撃ってくる骸武者や海の中で待機している小海坊主などが存在しているのですが、二次創作の方にはいませんでした。やっぱり人件費とか嵩むんですかね。

 

~見どころポイントその③ 鬼が上から降ってくる部屋~

 原作では、第一の篝火のある場所から直進すると辿り着くことのできる宝箱が置かれた部屋がありました。意気揚々と宝箱を開けているといきなり降ってきた鬼に殺されるという素晴らしい体験を味わった人もいるかもしれませんね。

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二次創作ではこの部屋は警備員詰所となっていて、残念ながら立ち入り禁止でした。勘のいい読者の皆さんならお気づきのことかと思いますが、警備員というのはどう考えても妖鬼の隠語であり、厳島神社内で狼藉を働こうものならすぐさま鎖鎌鬼たちがこの部屋の中から現れて酷い目にあわされるようになっています。

 

~見どころポイント④ おっさんが死角から斬りかかってくるところ②~

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 まずは何も言わずにこの画像を見てください。この時点で原作をやった皆さんなら腸がぐつぐつしてくるのではないでしょうか。そうです、あのおっさんが死角から斬りかかってくるところです。この場所の手前にいるおっさんとの戦いを終わらせ、何も考えずに曲がろうとしたウィリアムさんたちの虚を突くことで凄まじい不快を生み出してきた、あのおっさんが死角から斬りかかってくるところです。仁王のことをよく知らずに観光に来ている一般人が躊躇なく曲がるのでかなり心配していましたが、幸いなことに二次創作の方にはおっさんがいないらしく、怪我人等は出ていませんでした。

 

~見どころポイント⑤ 篝火②~

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 二つ目の篝火のあった場所です。ここへと続く道を塞いでいるはずの塗り壁や、篝火前にいるはずの常世から発生してくる巨大骸武者は何故かいなかった(他の人が倒してくれた?)ので見ることはできませんでしたが、篝火ポイントは忠実に再現されていました(篝火もないけど……)。

 原作においてはこの近くの大扉から三つ目の篝火や社のある方向へ向かうことができるのですが、二次創作では売店になっており、お守りを売っていたり御祓いを受け付けていたりしました。

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売店で買った交通安全祈願のお守り。これのおかげで後日石見銀山輪入道に轢き殺されずに済んだのは記憶に新しい。

 

~見どころポイント⑥ 常世の中から鬼が出てくるところ~

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 厳島神社と言ったら外せないのはこれ。正直ここから出てくる鬼はそこまで強くないのですが、地形が特徴的なため覚えている人は多いかもしれません。肉眼では常世が観測できませんでしたが、中に立ち入れないようにされているため実際には常世が存在しており不法侵入すると鬼に殺される確率がかなり高いように見えます。

 

~見どころポイント⑦ ボス部屋直前の左、木箱の陰から突然小海坊主が現れて落命させられる場所~

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 あのボス部屋直前の左にある小海坊主が不意打ちを仕掛けてくる場所も存在していました。案の定小海坊主までは再現されていなかったのですが、見ただけでイライラが止まらなくなるくらいには忠実に再現されています。

 

~見どころポイント⑧ 篝火③&社~

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 3つ目の篝火と社のある場所ももちろん再現されていました。他の部分と比べると老朽化が進んでいるのかボロボロで、中に立ち入ることもできませんでした。仁王の発売は2017年なのですがどう見てもそれより前に建造されており、発売の遥か以前から二次創作が作られていた仁王の絶大な人気が伺えますね。

 

~見どころポイント⑨ ボス部屋~

 いよいよ、ウィリアムさんが海坊主と戦った大舞台を見ていきたいと思います。大鳥居を背景に、嵐の中海坊主相手に大立ち回りを演じるウィリアムさんの雄姿はどのように再現されているのでしょうか……

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……って、あれ?ボス部屋なくない?

バックに大鳥居まであるので場所的にはここで間違いないと思うんですけど、残念ながら二次創作ではボス部屋まで再現することはできなかったようです。ちなみに写真にも写っている干潟には立ち入ることができ、ヤドカリやシオマネキなどを見ることもできました。シオマネキが招いているのは、本当はシオではなくウミボウズなのかもしれません(適当)。

 

~おまけ~

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厳島神社にいた蜘蛛。原作を考えると蜘蛛がいるのは信貴山のはずなのだが、何故か厳島神社にもいた。再現の粗なのか、それともファンサービスなのか……

 

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厳島神社出口すぐ近くにある仁王像。最後までファンサービスに厚い。

 

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宮島水族館にいた大蝦蟇。槍は振り回していなかった。

 

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仁王の看板。なんだろうねこれ。

 

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売店で売られていたひょっとこのお面。実は、今回の旅行で海坊主は存在せず、仁王はゲームの中だけの話なのではないかと薄々思い始めてしまっていたのだが、このお面のおかげでそれは間違いだと確信できた。有事の際にはこれを使って島民が海坊主に立ち向かうに違いない。