やり貝日記

多分ゲームのこととかを書きます。

2020年にやったゲームまとめ

 少し早い気もするが、時間があったので折角だからまとめておくことにした。

 

ポケモン剣盾DLC (鎧の孤島・冠の雪原)

 面白かった。対戦は時間が取れないのでやれていないのだが、それ以外の部分でも十分に楽しめた。ただ相変わらずレイドバトルが改善されてなかったりダイマックスアドベンチャーの周回を強いられたりするのは厳しかった。

 剣盾本編や薄明の翼もそうだったのだがポケモンそのものよりポケモンとトレーナーの関係性とかトレーナーの方に重きを置いていて、実際にそれが上手くいっていそうなのは本当にすごい。

 

・あつまれどうぶつの森

 どう森シリーズ初プレイ。リトルドラゴンズカフェを丁寧に作り、遊びやすくして、収集要素を増やしたようなゲームで面白かった。

 月日や時間帯によって採れる生物が違ったりしているのが飽きさせない作りになっていて良いなと思ったのだが、午前に起床できないのでカブをサボりまくっていたらいつの間にか周りとの資金格差が大きくなりすぎてしまい、萎えてあまりプレイしなくなってしまった。

 

・SEKIRO

 今更やった。火牛と首無しとスキル埋めがなければ今年やった中で一番面白いゲームだった。ストーリーも今までのソウルシリーズと違って分かりやすく、戦闘も慣れてくれば(人間相手は)楽しめるのが高評価ポイント。

 

・仁王2

 面白かった。1の理不尽な点がほぼ改善されてまともなアクションゲームになっていたのが若干残念ではあるが。ストーリーもウィリアムさんが出てきたあたりで感動のあまり震えてしまったのだが、1ありきだからやってない人は置いてけぼりだっただろうなあと思う。

 DLC大阪冬の陣2.0の追加待ってます。

 

聖剣伝説3 TRIALS OF MANA

 聖剣3のリメイク。SFC版の聖剣3は正直つまらないと思っていたのだが、こちらはかなり楽しめた。アンジェラさんがエッチすぎる。

 

・CELESTE

 クリアまでしかやってない。苦痛と快楽が半々くらいで癖になる不快さだった。もう少し難しい面をやったりイチゴ集めに注力してしまっていたら発狂していたかもしれない。

 

FFCCリマスター

 原作が面白いのでこちらも当然面白かった。ただ協力プレイ周りの仕様がゴミすぎる。ドラゴンゾンビにホーリラできたから僕は満足です。

 

・BABA IS YOU

 多分今年やったゲームの中で一番面白い。まだ完全クリアはしていないが。どうやったらこんな発想のパズルゲーム思いつけるんだろう。

 あまりネタバレするのもなんなので、是非自分で買ってプレイしてみてください。

 

・シャドウバース チャンピオンズバトル

 買ったけど時間がないのでまだほとんどプレイできていない。シャドバのゲームとしてはものすごい出来が良い気がする。咲の世界における麻雀みたいなノリでシャドバが流行っていて、学園内や商店街で一般人からシャドバのバトルを吹っ掛けられるのはかなりぶっ飛んでいて面白い。

 

MHW:I

 発売自体は去年だがマスターマムやムフェト、アルバトリオンミラボレアスなど色々楽しむことができた。

 ミラボレアスが不動転身でスラアクパンパンゼミするのが初見だと一番楽だったのはMHWのつまらなさの集大成といった感じで本当に良くできてたと思う。

 

・New ガンダムブレイカー

 500円くらいのを先輩に買ってもらった。定価で買ってたらキレてたとは思うが、言われてるほどクソゲーではないと思う。まあトロコンしてないんだけど。

 対戦でのキーパーツの奪い合いは本当に白熱するので興味ある人は是非。問題は6人いないとマルチプレイできないのに普段誰も熱帯に潜ってない事くらい。

 

・Ghost of Tsushima

 ストーリーが良い。戦闘もオープンワールドにしては面白かった。SEKIROと仁王2が両方とも良ゲーだったので潰されないか不安だったが、ちゃんとどちらとも違う独自の色を出せていて会心の一作だったのではないかと思う。

 

・ニッポンマラソン

 スヌグルマエストロイズチェイスドバイシバイヌ。4人いる主人公の旅路が交差するストーリーモードは中々面白かったのだが、被っている部分を毎回見ないといけないのが苦痛だった。

 

ブイブイブイテューヌ

 ブイチューバーもネプテューヌも知らなかったのだがつまらないと聞いて定価で購入。オタクの好きそうなネタを節操なしに詰め込んだ感じのストーリーは中々に面白かったので、クソゲーではない。操作キャラの性能格差がデカすぎてネプ子さんしか使えなかったので、トロコンまでやったがブイチューバーの知識もネプテューヌの知識も全く増えなかった。

 

・激次元タッグ ブラン+ネプテューヌVSゾンビ軍団

 ネプテューヌシリーズに詳しくなりたかったので購入。戦闘は単調でストーリーも軽いノリなためファン向け作品といった感じでかなりキツかった。マルチで雷獣ピィチギウスと戦っている時は生を実感できたので皆さんにもプレイしてほしい。 

 

神次元アイドル ネプテューヌPP

 ネプシリーズに詳しくなりたかったので購入。中古で300円と破格の値段だったのだがライブパート以外は思っていたよりも楽しめた。ただイベント全埋めが苦痛なのでトロコンはしたくないです。

 

・勇者ネプテューヌ 世界よ宇宙よ刮目せよ!!アルティメットRPG宣言!!

 限定版が2000円と安かったので購入。戦闘の異常なまでの単調さが常にこちらの気力を削ってくるため序盤はプレイが苦痛だが、慣れてくると戦闘は高速スキップできるので楽しめるようになってくる。ストーリーは面白かった。

 

超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth1

 あまり安くはなかったが面白いらしいので購入。基本的にレベルを上げて殴るゲームなので要所要所でレベル上げを要求されるのは辛かったが、他の部分は本当にネプシリーズなのか疑いたくなるくらいには面白かった。そして相変わらずストーリーは面白い。

 

超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth2

 プレイ中。リバ1トゥルーエンドで綺麗なマジェコンヌさんといーすんが和解してた時の一枚絵がかなり好きだったので、ストーリーが繋がってないのが少し悲しい。なりゆき☆ダンジョンのせいで生活が縛られるのがソシャゲみたいでよくない。

 ストーリーについてはまだクリアしていないのでなんとも言えない。

 

・四女神オンライン CYBER DIMENSION NEPTUNE

 戦闘が少し単調だったり明らかにユニだけ壊れ性能だったり鋼スライヌ10匹討伐させられたりと問題点を挙げればキリがないのだが、ストーリーは相変わらず面白いしグラフィックも綺麗でアクション面もゾンビ軍団からは格段に進化しており、ネプシリーズ1の良作なのでは?と感じた。

 

~まとめ~

 ネプ埋めのせいで今年の後半プレイしたゲームの大半がねぷてぬになってしまったのが少し悲しい。来年もネプ埋めやらないといけないかと思うと今から憂鬱なのだが、手元に激神ブラックハート・リバ3・ネプVIIがあるのでやらざるを得ないのが本当に悲しい。

 

 

 

駒場祭2020 あとがき

 2020/11/21~23に行われた駒場祭で仁王2のRTAを走っていました。

いつまで見られるかはよくわかりませんが、アーカイブはここ(

https://www.youtube.com/watch?v=C5DYTvgTt_U&feature=youtu.be

)で見ることができたりします。生で見てくださった方々はありがとうございました。

 このページでは仁王2RTAの振り返りを行います。

 

1. 完走した感想

 クリアタイムは1時間56分52秒でした。2020/11/24現在のspeedrun.com(

https://www.speedrun.com/nioh_2

)によると世界4位の記録らしいのですが、上位3人と比べると30分くらい遅れているのであまり意味のある記録ではないです。とはいえ生配信ということで安定を取り、SSDではなくHDDで通したことなどを考慮にいれるとそれなりに納得のいくタイムが出せたのではないかなと思います(自画自賛)。

 いつか使用したチャートも配布したいなとは思っているのですが、自分用に適当に書いたものしか手元に残ってないので書き直すのに少し時間がかかると思います。もし走りたい方いらっしゃいましたら連絡頂ければ急いで手直しするかもしれません。

 

 もちろん反省点もいくつか存在してます。

 一番酷かったのは雑賀孫一戦でしょう。孫一さんは仁王2RTA屈指の強ボスなのですが、通し練習を始めてからあそこまでタコ負けしたことがなかったので妖力が足りなくなって雑魚狩りするという醜態を晒してしまいました。

 あとは最初の馬頭鬼戦も結構グダってしまったのが恥ずかしかったです。普通は気力切れまで追い込めば後は組討ちからの妖怪化で余裕なのですがガバって回復薬も切れた結果完全に通常プレイになってしまいました。それでも一回で勝てたので孫一戦よりはマシなのですが。

 

2. RTAで強いボス

 折角なので紹介します。走りたい人いれば参考にしてください。

 

・煙々羅

 単純に強いです。攻撃は大振りですが一撃一撃が痛いしガードすると気力をかなり持って行かれてしまうので。気力切れ後に馬頭鬼を弱点に入れてから組討ちするのとかもかなりシビアで、本番だと成功しませんでした。上手く行くと馬頭鬼だけで3000ダメくらい出せるはずなんですが。一度負けるとアムリタゲージが溜まって妖怪化できるようになる(場合が多い)のでかなり有利に立ち回れます。

 

・夜刀神

 単純に強いです2(ツー)。世界記録だと毒消しカットして仙薬3個で突撃してるのですが、自分には無理でした。こちらも下手にガードするとそのまま殺される場面が多く、毒沼も相まって非常に戦いづらいです。頭と胴体の2箇所にロックオンできるのでそれを使い分けて上手く立ち回れると勝率が上がると思います(通常時は胴体で、気力切れダウン時は頭に)。

 

斎藤義龍

 居合の発生が速すぎる。人型ボスはどいつもこいつも幻術でハメにくくパターンに入れないと負けor大ロス必至です。こいつは開幕鎖鎌下段弱→上段弱→(掴みを回避して)上段弱→幻術連打とするのがおそらく一番ハマりやすいパターンなのですがたまに失敗してそのまま負けます。今回は直前の社で祈りましたが記録狙いでは当然祈らないので負けたら終わりです。

 

浅井長政

 攻撃が痛いです。直前のショトカでダメージ受けまくるので記録狙いだとここにくるまでに仙薬の残りが1個とかの場合も多く、攻撃食らったら終わりです。塩をガードしてくるのもよくないです。塩を当てすぎるとすぐ常闇に入るのも本当によくないです。 

 

雑賀孫一

 おそらく人型最強です。つまりこのゲーム最強のボスです。水やられにさえできれば適当に五位の火を連打してなんとかなる場合が多いのですが、ガードも固く動きも早いため水やられにするのは困難です。水やられにしなくても動き次第でなんとかなったりする場合もあります。あと八咫烏の妖怪技を使われたらほぼ負け確で非常にストレスが溜まります。

 

蜂須賀小六

 河童の血を引いているので当然背面から塩を撒いてもあまり効果がありません。よって危険な前面から塩を撒いていくことになるのですが、小六の得物である鎖鎌の動きは変則的で回避しづらいです。塩は撒ける時に複数撒くと入りやすい気がするのでいけそうだったらいってしまいましょう。

 

長壁姫

 ヤマタノオロチ2.0。五位の火と遣ろか水を同時に当てないと体力を削りきれずほぼ負けです。難しいというわけではないですが辛いボスです。

 

・果心居士

 前座の藤吉郎含めて塩を使いまくるので塩管理がシビアです。負けた時に塩補充できないのも辛い。第二形態は異常なほど動き回る上に常闇中で気力が回復していくので塩を当てて気力を削るのが非常に困難です。今回は招きの土鈴を集めてすねこすりさんに削ってもらいました。タイム的にはロスですが安定性はすねこすりを使った方が遥かに増すと思います。塩を当てる必要もなくなるので。

 

・ウィリアムさん

 前作厳島神社で情けなく溺れ死んでた姿はどこへやら……。気力回復速度が早く九十九武器でも回復してくるので削るのが非常に難しいです。通常プレイだと弱いのに……。一度落命するとこちらが動き始めるまで待ってくれるようになるのでとっとと落命するのがオススメです。ちなみに世界一位は動き回るウィリアムさんに普通にヘドショして動き止めてます。人外かな?

 

 ここで紹介していないボスたちも死にゲーだけあって油断してると即死するので弱いというわけではないです。特に一撃一撃が思い牛鬼、だいだらぼっち、酒呑童子あたりは気を抜いたり欲張ったりするといつの間にか落命していることが多いです。

 

3. おわりに

 当日実況してくださったいんぴじさん、ホドウさん、ありがとうございました。

 チャートの改善案を出したり招きの土鈴探しを協力してくださったFさんやsometanさんもありがとうございました。おかげで安定して走ることが出来ました。

 PS5を入手できたら多分記録狙いでまた走ると思います。幻術特技キャンセルがアプデでなくなりませんように。

 

 

 

 

 

 

小学校の思い出

文章の練習のために自分語りをします。リアバレを避けるために所々嘘や誇張が入っています。

 

 過去の体験というのは、それがどんなに辛いものであっても時間の経過と共に美化されていくものだと思っている。

 電車内でうんこを漏らした思い出も、メイプルストーリーで拡声器使って晒された思い出も、致しを親に目撃されて気まずくなった思い出も、当時はこの世の終わりではないかと感じてしまうほどの恥辱であったが、今となっては笑い話だ。

 

 これから書く話もその例に漏れず今となっては笑い話に過ぎないのだが、当時は本当に怖くてしばらくは外に出るのも怖かった。

 

 確か小学4年生の頃の話。

 私はなけなしのお年玉を握りしめ、近所にある野球場へと向かっていた。

 

 とは言っても別に野球をするために向かっていたのではない。

 今でもやっているのかは知らないが、その頃(2000年代中盤)は球場前の広場で数か月に一度露店が開かれていることがあった。

 そこにはよくわからないサボテンや謎の古本、遊戯王カードなど多岐に渡る商品が並んでいて、そのどれもが小学生の心を掴むには十分すぎるほど魅力的だったのだ。

 

 もちろん露店なんかで買うよりも、専門店に行って買う方が質の面でも値段の面でも賢いのだろう。特に遊戯王カードはかなりぼったくっていた。

 だが球場前という立地も幸いしたのか、開催される度に大賑わいであった。

 

 というわけで私はその露店に向かっていた。

 前日その露店を覗いた時にはサイバー・ツイン・ドラゴンのレリーフレアが売られていて、喉から手が出るほど欲しかったのだが残念ながら手持ちの所持金では足りず、お年玉を引き出してリベンジするつもりだったのである。

 

 しかし問題は露店に着く前に生じた。

 

 明らかに挙動不審なおばさんと目が合ってしまったのだ。

 

 おばさんは道の真ん中に突っ立って、何かを探すかのようにキョロキョロと辺りを見回していた。

 

 当時近隣の小学生の間で恐れられている不審者は二人。

 一人はかんしゃく玉を大量に入れた紙袋と傘を持って徘徊し、電線に止まるカラスを見かけると紙袋を踏みつけ破裂音を鳴らしながらカラスに向かって傘を向けガンマンのように振る舞う通称鳩おじさん。

 もう一人はバイオリンケースのようなものを常に携帯し、寄生をあげながら徘徊する通称セロ弾きのゴーシュ

 

 そのおばさんは無論この二人のどちらでもなかったのだが、一目見ただけで二人と同格の人物であることを私は確信していた。

 

 目が合ってしまったように感じたのは気のせいだろう。気にせず横切ろう。

 そう考えて横を通り過ぎようとした私だったが、そうは問屋が卸してくれなかった。

 

 おばさんがついてきたのだ。

 その時の気持ちは自分程度の語彙力では適切に表現できない。

 

 ストーカーに刺されて死ぬという事件も聞いたことがあるし、自分も同じような運命に合うかもしれない。

 しかも丁度その頃老婆に追いかけられて「生ゴミ集会」に参加しなかったことを詰問された挙句絞殺される夢を見たばかりだったので、年上の女性に対する恐怖心はかなり大きかった。

 

 しばらく歩いたが、おばさんは相変わらずこちらをつけてくる。

 本当につけてきているのか疑問に思ってわざと細い道を通ったりしたのだが、案の定まだこちらについてきた。

 

 今にして思うととっととダッシュして逃走を図るとか、人通りの多そうな場所に出るとか、色々賢い解決策はあったのかもしれないが、ダッシュすると突然発狂して追いかけてくるのではないかという懸念や、他人に助けを頼むと時間がかかって露店に行くのが遅れるのではないかという懸念もあって、その選択を取ることはできなかった。

 

 そうこうしている内におばさんが声をかけてきた。

 ここで逃げていればよかったのだろう。

 

 何をとち狂ったか自分はおばさんに返事してしまったのである。

 会話の主導権を握ることで牽制して、尾行を放棄させて悠々と露店に向かう。

 完璧なプランが自分の中で出来上がっていた。

 

 しかし話しかけてはいけなかったのだ。

 もしかして道に迷ってますか?さっきからついてきてますよね?

 といった感じに話しかけたんだったと思うが、次の瞬間にはおばさんが急に怒り狂いだした。

 

 おばさん曰く自分は近隣の中学生たちから庭に侵入されたり石を投げ入れられるなどの嫌がらせを受けていて、その中学生たちを捕まえるために定期的にパトロールのようなことをしているそうだ。

 運の悪いことに私がその中学生グループの主犯格にどうやらそっくりだったらしく、弟だと疑って尾行をしたということらしい。

 

 そこに私が不用意に返事してしまったことで、その疑惑は確信へと変わってしまったようだった。

 私が中学生たちから監視任務を受けて自分に嫌がらせをしに来たのだと確信したおばさんは、道の真ん中で大声で私を怒鳴り着け始めた。

 何を言われたかあまり覚えてないのだが、警察に突き出すとか先生に言いつけるとかそんな感じのことを言われたような覚えがある。

 

 恐怖心が頂点に達した私は道の真ん中で泣き始めた。

 本当に次の瞬間には殺されるんじゃないかと思うと、特に自分がやったわけでもないのにおばさんに対する謝罪の気持ちで胸がいっぱいになった。

 

 ごめんなさいごめんなさい。でも僕じゃないんです本当に知らないんです。許してくださいいい。

 そうやって泣き喚いていると、急におばさんがたじろいだ。

 自分の泣きの謝罪が通じたのだろうか。それとも、近隣住民が集まってくることを恐れたのだろうか。

 

 とにかくおばさんはもうするなよ、と言い残して急いでその場から去っていった。

 後には道の真ん中で鼻水を啜るおたくクンが一人。

 

 喉元を過ぎれば熱さを忘れるというが全くその通りで、さっきまでの恐怖心よりも泣いている姿を近所の同級生に見られたら恥ずかしいという思いが勝り、まだ尾行されている可能性などは考えず家へと引き返した。

 

 帰宅後親に顛末を話すとお前が逃げなかったのが悪いと叱られ、ちゃんと尾行を撒いてきたかを聞かれてしていないことを伝えると更に激怒され、露店にサイバー・ツイン・ドラゴンを買いに行くから護衛してほしいという一生のお願いは却下された。

 

 そういう訳でしばらく私は学校以外で外に出るのが怖くなり、人と遊ぶ時もゲーム以外をあまりしなくなったのだった。

三者面談の思い出

※身バレしたくない&10年くらい前のことなのであまり正確に覚えていないので、所々嘘や誇張、ぼかしが入ります。

 

 三者面談。

 

 保護者・教師・生徒の3人で行われ、生徒の普段の素行やら成績やらについて(個人差もあるだろうが)10分程度語り合うソレは、日本で育った人間なら大半の人が経験したことがあるのではないだろうか。

 

 ある人にとっては三者面談なんてなんてことはない行事の一つだろうし、別の人にとってはそれからの家庭内立場を左右する重要な局面になるかもしれない。そして私はどちらかと言うと、いや、どちらかと言うまでもなく、後者の人間であった。

 

 三者面談のシーンを創作で書かなければならない人とかの参考になってくれると嬉しい。

 

第1章. すまん親上!お前の息子は最底辺!

 

 背景として当時の自分の中学での立場について軽く説明しておこう。

 ずばり、成績が学年最底辺だったのである。

 

 学年最下位も何度か取ったことはあったが、大体は下から5~6番目くらいをキープしていたんだったと思う。本人は落ち込むかというとそんなことはなく、何もしなくてもまだ下がいるんだから余裕じゃん!などと思ってヘラヘラして深夜までゲームして授業中に寝る生活を送っていたのだが、周りはそうはいかなかった。

 

 私の親は勉強を強制するタイプの所謂毒親ではなかったのだが、流石に息子が一切勉強せず部活もやめて家でずっとネトゲポケモンに勤しんでいるのを見て思うところがあったのだろう。段々といかりのボルテージが上がっていき、家庭内での言い争いが絶えない状況であった。

 常に父親と母親は言い争い、私はゲームをやめさせられそうになると大声で「助けて殺される!虐待される!」と叫びだし(こう叫べば近所の評判が下がることを恐れて親が手を出さなくなることをしっていた)、飼い猫はストレスからか家の至る所でマーキングを行うようになっていた。

 

 おまけにその時の中学の担任はかなり厳しい人だった。

 担当の授業では出席番号順に生徒を当てて答えさせていくのだが、答えられないとその場で答えられるようになるまで基礎から覚えなおさせられるのである(今思うと毎回熱心に教えてくれていたわけで尊敬できる教師だった)。当時私の出席番号周辺には学年でも屈指の出来の悪い生徒が集まっており、そのゾーンを通り抜けるのに2時限くらい使われることになっていたため、その教師の我々への当たりはかなり強かった。

 

 という訳で私は三者面談をとても恐れていたのだ。

 その場で言い争いが勃発したらどうしよう。

 帰宅後にどれだけ叱られるんだろうか。

 

 そんなことを考えているとあっという間に時は過ぎ、遂に三者面談当日がやってきたのだった。

 

第2章. 始まるぜ三者面談!嵐の前はベタ凪だ!

 

 三者面談当日。私は母親がやって来るのを待っていた。

 校内はいつもとは違う雰囲気で、ちょくちょく他の生徒の親であろう人々とすれ違う。親を伴い玄関に向かっていく同級生を見る度に、早く自分の番も終わってくれないかなと考え祈りを捧げる。もちろん祈りの対象なんていない。

 

 やがて自分の番が近づき、面談に使う教室前に並べられた2個で1セットの椅子に座り親を待つ。この時間帯になるともう注射の列に並ぶ幼児さながらに怯えており、遠い目をして執行の時を待つ。今日は帰ったら何をしようかな。ボスゴドラもろはのずつきを覚えたから育成したいんだった。そうしよう。

 

 次の次に呼ばれるかな、というくらいの時間になって母親がやって来る。

 母上は特に会話を交わすことなく私の隣の椅子に座り、共に裁きの時を待つ。普段反省なんてしたことのない私だが、少しだけ申し訳なさを感じ始めていた。すまん母上。私が不甲斐ないばっかりに、恥をかかせることになってしまって。本当にすまん(涙)。

 

 そして運命の時が来た。

 教室の扉がゆっくりと開き、中から担任が顔を出す。

 

 「おたくクン、どうぞ。」

 

 予想に反して担任の口調は柔らかだった。その声には嘲りの色も見られず、その場面だけを切り取れば物腰の柔らかな紳士的教師なのではないかと錯覚してしまうほどだった。

 

 どうせその内怒って厳しいこと言いだすんだろうなあなどと思いながら、私は地獄の釜の中へと飛び込んだのであった。

 

第3章. 予期せぬ事態!教師はやはり人格者!

 

 結論から言う。

 

 三者面談は一瞬で終わった。

 

 冷静に考えて、教師が三者面談で生徒を必要以上に叱ったりするわけがなかったのだ。生徒指導にかかるような問題児ならいざ知らず、自分は問題を起こす勇気すらないような陰の王であり、全てにおいて最下級の存在だった。それにさっきも言ったようにその担任は本当に優れた教師だった。わざわざこっちが嫌がってることなんてしないに決まっている。

 

 とはいえ少しは苦言も呈されたのだが。それもこのままだと入る大学がどこにもないぞみたいな遠い未来のどうでもいい目標で脅してくるのではなく、せめて成績上位250人の中には入ろうぜだとか、分からないことがあったら教師に相談してくれれば相談乗るぞなどといった具体的で敷居の低いアドバイスのようなものだった。

 本当によくできた教師だったと思う。中高の教師に良い思い出はほとんどないが、この人だけは別だ。

 

 そんなこんなで三者面談”自体”は大して怒られることもなく一瞬で終わり、自分の頭の中は帰ってからやるゲームのことでいっぱいだった。

 ボスゴドラの育成でもしながらロマサガ2の4000年プレイの逃走連打を進める。それほど幸せな時間があるだろうか。いや、ない。

 

 親もそこまで機嫌が悪そうには見えない。面談でそこまで酷いことを言われた訳でもないから当然だろう。むしろ機嫌は良い方かもしれない。特に問題は起こさない良い子ですよとの評も頂いたし。

 

 こうして懸念していた2つの事項は消えた。教師と親。

 教師は優しくて、親はそれをコロッと信じてしまうくらい愚かだった。

 絶望の三者面談は、大したことがなかったのだ。

 

 1年後まで俺だけの時間。まさに人生の絶頂にいた。

 

 しかしまだ気付いてはいなかった。最後に大きな試練が待ち構えていることに。

 

第4章. 真の敵!気付けば帰路は四面楚歌!

 

 ウキウキで帰宅する私。

 その存在を周り全てが祝福していた。

 空は青く、小鳥が囀り、道路も舗装されている。

 

 ふと前後左右を見ると、自分と同じような親連れの生徒が歩いている。それも一組ではなく、何組も。他の学年のことは知らないが、少なくとも自分の学年では6クラス同時に三者面談が行われているのだから当然だろう。あまり覚えていないが、他の学年の人間もいたのではないだろうか。

 

 そしてそれらの親子連れは、ほとんどが親と楽しそうに話していた。何を話していたのかは定かではないが、おそらく学校のことについて話していたのではないだろうか。面談をした担任の裏話とか、部活の話とか、成績の話とか、話すことはいくらでもあるだろう。

 

 自分は親と全く会話していなかった。この時、自分は親と人前で会話するのは恥ずかしいことなのだと考えていたからだ。実際中学生なんていうのは多感な時期であり、親との関係がぎくしゃくすることも多いはずだ。

 

 だが、気付いてしまった。

 自分が親と会話していないのは、本当は恥ずかしいからではない。

 話すことが一つもないからだ、と。

 

 当然だ。ゲームと漫画のこと以外何も考えていないのだから。

 学校の思い出が何一つ、ない。

 放課後の一人遊びに全力を費やし、学校だとほとんど睡眠以外をしない。

 人と話せば話題に出るのはポケモンとニコニコの話だけ。

 

 もしかして自分、惨めなのでは?

 

 そう思うと突然、気分が陰鬱になってきた。

 

 それを後押しするのが電車だ。電車内では、何もやることがない。

 本を持ってきていればよかったのかもしれないが、その日は忘れていた。

 何もやることがないので、ひたすら自分の現状について考えてしまう。

 

 そうして家に着くまでの間に、かつてないほど自分は今後について真剣に思い悩み、もう少し真面目に生きようかなと決意を改めたのだった。

 

最終章. すまん親上!馬鹿は死んでも治らない!

 

 帰宅しても案の定親は私に殺意を向けてきたりはしなかった。

 

 こうして三者面談は平和に終わり、私が勝手に自爆したという後味の悪さだけが残った。

 

 帰路で覚えたはずの決意は確かに本物だったはずなのだがDSを開くとどうでもよくなり、次の定期テストも学年最下位クラスで学校で受けさせられた英検も試験会場近くのブックオフに吸引されてしまって不合格となった。そして自分が最低の人間であることをますます自覚してしまうのだった。

ステータス、オープニング!

 

今回頂いたお題は転生・冒険者・ステータスです。

目指すぜなろう作家。 

 

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異世界に転生するにあたって、貴方の望みを一つだけ叶えたいと思います!規則ですので!」

 

 目の前で女神を名乗る存在が何かしらの説明をしているような気がするが、放心状態の自分の耳には入ってこなかった。

 

 死後の世界も、異世界も、本当にあったのだ。

 

 何が功を奏したのかはわからない。たまたまトラックに轢かれそうになっていた幼女と猫を助けたことのポイントが高かったのかも。そんなことは関係なく、実は死んだら人類皆転生ができるのかもしれない。

 

 まあそんなことはどうでもよいのだ。大事なのは、自分があのつまらない世界からおさらばして、これから楽しい異世界へと転生できるということ。血沸き肉躍るような冒険を繰り広げるもよし。のんびりスローライフを過ごすもよし。わくわくが止まらなかった。

 

「……ちょっと聞いてますか?一つだけあなたの願いを叶えるって言ってるんですよ?早く答えてくれないと、こちらで決めてしまいますよ!女神も暇ではないので!」

 

「ああ、すみません。えーっとですね……」

 

 普段使わない頭をフル回転して考える。

 

 時間停止や女にモテやすくなるみたいなチート能力を貰うのはどうだろう。一瞬そんな考えが頭をよぎったが、すぐに冷静になる。いや、ダメだ。自分は単なる帰宅部の高校生。異世界の重力が小さいみたいなご都合パターンがない限り、チート能力を貰っても基礎能力が低すぎて扱いきれないだろう。

 

 ただ、肉体が強すぎるというのもどうなんだろう。少し腕を振っただけで地形を変えてしまうほどに強くなってしまうとそれはそれで困る。自分は別に魔王になりたいわけではないのだ。

 

 ああ、早く答えを出さなければ。もう、これしかないか……?

 

「HPを、体力を増やしてほしいです!!!」

 

 咄嗟に答えてしまったのが、これだった。体力が多ければまず死ぬことはないだろうし、ゴリ押しで強い敵にも勝てるだろう。即死魔法みたいなものもあるかもしれないが、大体のゲームでは耐性装備を付ければなんとかなるし、異世界でもなんとかなるだろう。防御力を増やすのも考えたが、防御無視攻撃が怖かった。

 

 後になって思うと、この選択が最大のミスだった。死にたい時に死ねる不老不死になりたいとか、もっと願いようがあったはずなのだ。

 

「なるほど。HPを増やしたいんですね。どれくらい増やしたいとかっていうのはありますか?」

 

「? どれくらい、と言うと?」

 

「貴方がこれから転生する異世界にはですね、『状態公開(ステータスオープン)』と呼ばれる魔法があるんです。対象の体力、攻撃力、防御力、魔力、素早さを数値として表示してくれるっていうとっても便利な魔法なんですよ。」

 

 女神が説明口調でまくし立ててくる。きっとこの人は今まで何度も自分みたいな人間の応対をやっていて、この会話にも何の感慨も抱いてないんだろうなあと考えると、少し悲しくなった。

 

「ちなみに冒険者平均のステータス数値はどれも20ですね。それを踏まえて、体力をどれくらいにしたいですか?」

 

「あっ、無限とかいうのはやめてくださいね。実は神々も有限の存在だったりするので、無限は扱えないんですよ。」

 

 再び頭をフル回転させ考える。

 

 まず頭に浮かんだのは1兆だった。大きい数字を答えろと言われたら1兆が出てくる人が多いのではないだろうか。だが一般冒険者の5000億倍と考えると心許ないような気もしてくる。

 

 敵の攻撃力がわからない。こちらの世界でいう核ミサイル級の攻撃を連発してくるような敵が平気でいる世界なら、HPはいくらあっても低すぎるということはないのだ。

 

 要は、自分が思いつける数字の中で一番でかいのを言ってしまえばいいのだろう。9999劾?いや、無量大数とかいう単位もあったっけ。

 

 ……ちょっと待てよ?ちゃんと聞いてなかったが、数学の教師が巨大数とかいうのを話していた気がするな。グラタンだとかベーコンだとか。えーっと確か……

 

「……グラハム数?」

 

 その言葉を聞いて女神は少しぽかんとしていたが、すぐに元の表情に戻ってこう答えた。

「あー。あれですね。大丈夫ですよ。体力をグラハム数にしておきます。」

 

 お、通った。少しは学校の授業も役に立つんだな。三角関数とかいうよくわからないものよりもこういうことを教えるべきなんだよな。

 

「じゃあ早速、貴方を異世界に飛ばしますよ?準備はいいですね?」

 

「大丈夫です」

 

「じゃあ行きますよ?……それっ!『ワープ』!」

 

 こうして俺の輝かしい異世界ライフがスタートしたのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

冒険者ギルド~

 

「……はい。これで手続きはほとんど完了となります。最後に、あなたのステータスを計測しますね。」

 

 女神に異世界に飛ばされてから、俺はほぼ苦労することなくかなりの規模の城塞都市にある冒険者ギルドまで辿り着いた。

 都市の門番には道中で倒したモンスターの素材から得た金を渡して黙らせ、転生の標準権能として貰っていた異世界語理解の能力を活かせばなんということはなかったのだ。

 

 今まさに、自分は冒険者ギルドで冒険者になるための手続きを受けている。この世界の冒険者は過去の身分や経歴を気にするような職ではないらしく助かった。

 

「ああ、『状態公開(ステータスオープン)』を頼むよ。」

 

「お詳しいんですね。では、その水晶玉に手をかざしてください。」

 

 実は異世界に来てからというもの、ステータスオープンをやる日を待ちわびていた。自分の体力を見て、周囲の人間はどんな顔をするだろうか。たちまち最強の存在として尊敬を一身に集めてしまうかもしれない。目の前にいるギルド職員だって、一瞬で自分に惚れるかもしれない。なかなかに可愛いから、妾くらいにはしてやってもいいかもしれないな。期待に胸が高鳴って仕方ない。

 

「ではいくぞ…… 『状態公開(ステータスオープン)』!」

 結論から言うと、自分のステータスが完全にオープンすることは、なかった。

 

ーーーステータスーーー

氏名: 逆月 次郎

年齢: 17

種族: 人間

性別: 男

体力: 1397793656252768130955989664670312461686718571462884461321861049312456679222241983678671003662489017439835283674946217414580710986093744681881577263048178189150997649842013522644585060240111087266566835643525977414357754081782976299105975609586251654324639165155173137924456506026236831398222252954009458905476725063387443973650085826188650570877036638970957580690366997165460754924478930490876612356624610054670909430551097717419341948895226663183500526686215539291407698458571026178669850526136362024220315053839298125149693450306601984377976979527402990910744450979039643817831214420475535459613735702602150119234743941543587333344890010200212511582917227901199701341717144858784569098123390053542840187668637984687058119977622221108722650066566712842664155053056944989663539716908959736711362458744066188845501047960116931140440266342789256550350895083950391868235812062851884092204074431009039771971261740926944381013503076164007852617213788582556880969834386777589162005426383410800897453845310315437598865939157689801078811146251718312812119401470390603218607770734315247659207023054094184871235428247339773059029884913648155621392507891731810852085550153085803891519846134669351069133482326596202385965886115364376777848609305945362046149709656097514951403679174887181706321719797944104542334350205961493070408558512710773701445895160311418038282565150043887111557447728662619724653540418129238675057954352070086411310709146068774918156250942372450602508701209463397051260145559905011627340800682907730374147590128560815213916800137855627405184762425129137826298266544697430889004252551549538727209882904482361344694566538835920302983321057436616803038237438819053674987221623475689744319764580785510842421270116490587125924962264286632035692497323213156663970850149434089127086522602842196045086954307286329807891224491942228810727441029056404807521638700084593630621995874043050469678376094711128446756799853343384551959505097156756592488536261807135488206310670553716793132666495053467314786339903857747801703487468887727266656368233301554998592933933110792019367693278655271311863085578849115457463093331816867135917700903185442915099481165379754984402076543447827261343048371031667039086475890181690139853644507028126147306676388461945984937350427243032005634492835577659088220741307687293361081235428963829193244361000446970020341053971329531586335415386433920249139213149143425945080645017817076951863512696607851092624277557783383650911126449290796404367482802371245499548978086865972727277589415247920095777872216528401164855802036381510218325350083309733901217001284693536848054934519168418500724202603327257178566555167141692298134773707491018157997798914190896370589669898365157348828500474601412411749213294428625183509023367813576288106869602381363931961394864131574418296107804637088275630608814596123390902265285624054581472496083108272766074492948073435088602046144283897517123206971151768456102609841499622311843248835272418616434974039103708896211493177015346965027893830462717241668053689156567834988861815388764028995405810316370284476260130454613770907359438877756348660732511013902007693617004819914826621502815040616705733993618952983128946777072036711106490442328046847220972963722081140301203688721089808520171897221496400863278124908312053216568773444445034861724987378849724366363597662352898034268343551230551244011301941381290096805073925976690128894689676939958714006170795098728032273568191927323652439986813465830601299275976241856863729743526858626462729573472904313159148215100527632363626358786305899606184586048864440889232725959309802265552709132094613570394375180173633711560339697180302510202206752319267258646781309062695701554532318132836129541794958461010218967909559015138731618204765431442665647996914962615835710330168……

 

「……あれ?」

 

表示が、終わらないのだ。数字の羅列はとうにステータスウィンドウを突き抜け、部屋の壁までも突き抜け、どこまでまっても終わる様子がない。

 

「……故障か?」

 

「変ですね…… 故障していたら水晶玉が赤色に光るので故障ではないと思うんですが……」

 

 困惑しながら俺が尋ねるが、どうやらギルド職員も困惑しているようである。

 

「……まあいい。ギルドにステータスを登録する義務はないのだろう?この魔法を注視してくれるとありがたいのだが。」

 

「それが、できないんですよ……」

 

「……え?」

 

 ギルド職員が話を続ける。

 

「『情報公開』の魔法については知ってたのに、魔法則第三原理についてはご存じないみたいですね。一度発動した魔法っていうのは、効果が発動し終えるまで決して止まることはないんですよ。それにモルキアの魔法発動論によると……」

 

 もはや職員の話は頭に入ってこなかった。このステータスウィンドウを出したまましばらくの間生活し続けないといけないのか?本当に?

 

 だが、この時の自分はまだ事の重大さを理解していなかったのだ。精々二日くらいでステータスウィンドウを閉じれるだろうと、そう楽観視していた——

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 70年後。

 

 異世界での暮らしは、非常に味気ないものに終わった。世界の支配を目論んでいた魔王は俺の異常なステータスウィンドウを見ただけで戦意喪失して全面降伏してしまったし、美少女たちは気味悪がって誰も近寄ってこなかった。

 

 実は体力が多いだけで他は大して強くないということがバレてしまってからは、天文台の一室に閉じ込められている。ステータスウィンドウを右側に突き抜けていった数字が、左側からやってくる。これももう見慣れた、でも忌々しい光景だ。これのせいで俺は軟禁されているといっても過言ではないのだから。

 

 なんでも俺のステータスが返ってくる周期を利用して、完璧な暦を決めたらしい。世界が平面だと思われていたのも、俺のステータスウィンドウのおかげで球体ではないかという説が浮上してきてるんだとさ。

 

 船乗りたちは俺のステータスを目印に航路を辿るらしいし、遥か東方の国では俺のステータスウィンドウが輪廻の象徴として神格化されているとも聞いた。そうですか。

 

 俺のステータスがオープニングしているおかげで、この異世界の科学の発展に寄与しているのかもな。そう思うと少しだけ、温かい気持ちになる。いや、そう思わないと、やってられないのだ。

 

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・あとがき

 今回の話は「今までで一番なろう小説らしく」をコンセプトに作った。一人称視点がかなり難しくて、所々三人称視点と混じってしまっているような気がする。文章力不足って感じ。あと女神様を出して女キャラクターを書いてみたかったのだが、本当に難しかった。こんなのでなろう小説書いていけるのかな……

 書いてから思い出したのだが、グラハム数周りの話はかなり『グラハム数レ○プ!全次元一の大富豪と化した先輩(https://www.nicovideo.jp/watch/sm24243939』に影響を受けている。若干パクリっぽくなってしまったが許してほしい。

 ちなみにステータスのところで具体的な数字を出していますが全部想像です。本当のグラハム数の中にこのような並びの数列が含まれているかは知りません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うむ。では逆光を使って簡略化するのはどうだろう。

今回頂いたお題は、逆光・流星・王権神授です。

絶対なろう作家になるぜ。

 

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「というわけでですな、本日の議題は……」

 

 とある帝国にて、非常に重大な会議が行われていた。

 議題はずばり、「皇帝の肖像画をどのようにして作るか」というものである。

 

 事の発端は数日前。

 別の世界からやって来たという人物が、珍しい道具を携えて皇帝と謁見したのが全ての始まりだった。どうやらその時の珍しい道具の中に、風景をそっくりそのまま描き出してしまうようなものがあったらしい。

 原因はそれだけではない。別の世界の王族たちには、肖像画と呼ばれる自画像を作らせ、それを後世に遺す文化があるという話をも聞かされてしまったのだ。

 

 そんな話を聞かされて、虚栄心に塗れた我らが皇帝陛下が黙っていられるはずがない。すぐさま国中から画家という画家が集められ、ついでに家臣も集められ、肖像画を作ることになったのだ。

 

肖像画の作成にあたって、陛下が望まれている条件は3つある。」

 宰相が、面倒臭そうに話を続ける。

 

「第一に、写実的であること。陛下はあの怪しげな人間が持ってきたカメラとかいう道具をいたく気に入っておられた。毛の一本までも忠実に再現して描くようにとのご命令だ。」

 一部の者たちが、ため息をつく。

 

「第二に、陛下の偉大さを世に知らしめることができるようなものであること。ただ写実的であればいいというわけではないぞ。陛下が普段から放っている王としての威光まで漂ってくるような絵に仕上げよとのご命令だ。」

 その言葉を聞いて、ほとんどの者が顔をしかめた。

 

「そして第三に、神にも敬意を払った内容であること。知っての通り、我らが陛下の権利は神から授かったものである。故に陛下だけでなく神にも敬意を払っているような絵を作ること、と陛下はおっしゃっていた。」

 全員が諦めたかのような表情で、顔を見合わせた。

 

 しばし沈黙。

 

「「「いや、無理難題もいいところでしょう……」」」

 普段は自らの利権や主義主張のためにいがみ合い、蹴落としあっている役人たちの意見が初めて一致した瞬間であった。

 

 少し考えればわかることだ。そんな絵を描くのは無理に決まっている。

 

 そもそもいきなり写実的な絵を描けと画家たちに言ってもできるわけがない。万が一できたとしても王としての威厳とやらを絵に表現できるわけがない。第一元々ないようなものをどうやって表現するというのか。億が一上手くいったとしても神に敬意を払うなんて何をすればいいのかすらわからない。詰みである。

 

 誰もが王への言い訳を考え始めたその時のことだった。

 

「え~っとですね、もしかしたらなんとかなるかもしれませんよ。」

 一人の学者が、恐る恐る手を挙げて発言をした。

 彼は学者の中でも相当な変わり者として知られており、一部では屁理屈だけでのし上がってきた男などと呼ばれていた筋金入りの奇人であった。

 

「写実的、っていうのは要は現実に即して書けばいいってことでしょう?それなら陛下の御身が逆光に隠れるようにして描けばいいんですよ。そうすればほら、陛下の御身は黒く塗りつぶしてしまえばいい。それがリアルに描くということなんですから。」

 

「「「……」」」

 

 会場が凍る。誰もがこんなバカみたいな答えが出てくるとは思ってもいなかったのだろう。そんな解決策が通じるなら誰だって苦労はしない。いくら我らが王が無能そのものだからと言って、そんな適当な絵を出されてしまえば自分が侮られていることくらには気づくはずだ。

 

 周囲の落胆もどこ吹く風といったように、学者は話を続けようとする。

 ここまでの話だけではどれだけ荒唐無稽と思われるのかは、流石に彼自身も把握していたようだった。

 

「ここまでの話だけだと、確かにまともな絵なんて完成しないと思われるかもしれません。ですけどね、ここで我が国の伝説を利用するのですよ。」

 

「流星の伝説は皆様もご存じでしょう。かつて偉大なる初代皇帝陛下が神託を与えられたとき、空には紅き流星が光り輝いていたと言われています。それ以来、『流星』と『紅』という概念は我が国の皇族を象徴する重大な要因となってきました。つまり、『流星』と『紅』を絵の中に取り入れてしまえばいいのです。神により王権が授けられた際のエピソードが一目で分かるような絵にすることで、神に対する尊敬の念と、その神に認められている陛下の偉大さを表すことができるでしょう。これで第二と第三の条件はクリアできます。

 

「そして、流星が光り輝いているので当然陛下の御身は逆光に隠れることになります。そうすれば真っ黒な訳で、毛の一本まで細かく書く必要なんて生まれませんよ。これで第一の条件も簡単にクリアできるという訳です。」

 

「東方の僧侶たちの間では、偉大な存在には後光、後ろから光が差すとも言われています。よく知らないのですが、きっとその人たちの姿も逆光で見え辛いはずですよ。同じようなものです。要はこんな感じの肖像画を作ればいいんです。」

 

f:id:Aplysia:20191228123939p:plain

 

 学者はそう言って得意げに頷き、発言を止めた。

 

「「「……」」」

 

 会場は相変わらず静まり返っていた。しかし、今度は呆れから静まり返ったのではなかった。

 ……非の打ち所がない。あまりの理論武装の完璧さに、全員が驚愕していたのだ。

 

「なるほど……」

「認めざるをえまい……」

「なんて完璧で隙のない方法なんだ……」

 

 やがて会場のところどころから賞賛の声が上がる。この方法で皇帝を満足させることができるのは、火を見るよりも明らかだった。

 

 「異議のある者がいなければ、これで会議を終わることとするが、どうかね?」

 

 「「「異議なし!!!」」」

 

 こうして、偉大なる皇帝陛下の肖像画が作られることになったのだった。

 

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「先生、この絵ってなんなんですか?」

 

「この絵はな、昔滅んだ帝国の暴虐な皇帝を描いた絵だと言われているんだ。天上には紅き凶星が降り注ぎ、周囲は民の血と怒りで真っ赤に染まってるだろ?中心の真っ黒な人物が皇帝だと言われているんだが。なぜ塗りつぶされているのかについては未だに意見が分かれていてなあ。一説にはあまりにも醜すぎて姿を残すことを嫌ったのではないかとも言われているが、本当のところはどうだったんだろうなあ……」

 

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・あとがき

 お題が難しかった。お題を上手いこと絡めながら綺麗にまとめてみたかったのだが、展開に少し無理がある感じになってしまったのが後悔ポイント。褒め殺しをする箇所でこれからのなろう展開に向けての練習をやったつもりだったりする。

 こういう短編一発ネタみたいなお話は昔のVIPにたまに立っていたSSスレみたいなのが一番馴染み深いので、どうしてもそういった方向に引っ張られがちなのだなあとか思っている。

 なろうで当てることを目的としているので本当はもっとヒロインとかを出していきたいのだが、未だに恥の感情が大きすぎて上手くキャラクターを動かすことができない。何が言いたいかっていうとなろう作家は本当にすごいという話。

 

 

 

 

  

恐怖!巨大殺人カマキリ VS 水晶生命体

与えられたお題についてポエムを書くやつをやっていきます。

今回頂いたお題は「カマキリ、ウラジオストク、水晶」でした。

目指せなろう作家。

 

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  2020年。ロシア極東、ウラジオストク

 

 国際情勢にも流行にも絡まないであろうこの都市で、史上最大の戦いが行われようとしていた。

 

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 ウラジオストクの地は歴史上様々な民族により支配されてきた。ある時は女真族に。ある時は中国に。そして今はロシアに。

 

 これらの国々には、得てして『山姥』の伝説が存在している。山姥は痩身の老婆のような見た目をしており、山奥に迷い込んだ人間を食らってしまうのだという。

 

 もちろんこれは単なる伝説にすぎない。魔法や怪物が迷信として切り捨てられた21世紀において、こんな伝承を信じる方が馬鹿げているというものだ。

 

 だが、火のないところに煙が立たないのもまた事実。この地には確かに"何か"がいるのだ。

 

 今まさに、その"何か"が獲物を見つけて飛びかかろうとしていた。

月光に照らされ鈍く光る鎌。ギョロギョロと動く大きな目。まるで骨が剥き出しになっているのかと思うほどに細く、角ばった身体のライン。

詳しい人間が見れば、すぐに気づくことだろう。――本当に骨、いや、骨格が剥き出しになっている――外骨格なのだと。

 

 この地に住む人々に古くから山姥として恐れられ、伝説の怪物と化していたものの正体は、体長5mはあろうかという巨大カマキリであった。

 

 カマキリの狩りは至ってシンプルだ。擬態し、油断した相手をその鎌で捕え、強靭な顎で噛みちぎる。サイズが大きくなろうが基本は変わらない。夜闇に紛れ、敵の油断を誘い、そして捕える。その強靭な鎌で一度捕えられてしまうと、逃げられる生物は地球上には存在しない。

 

 此度の狩りもいつもと変わらない。いつも通り油断しきった獲物を鎌で捕え、噛み砕く。それで終わる。

――はずだった。

 

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【巨大カマキリ スペック】

複眼: 天体望遠鏡並み。見落とすものは存在しない。

飛行能力: 極度に優れている。不眠不休でマッハ10で飛行可能。

パワー: 約1000000000kgw。成人男性の約40000000倍である。通常のカマキリの鎌は切断に特化していないが、このカマキリは鉄筋コンクリートのビル程度なら軽々と切断できる。

外骨格: 非常に頑健。ナパーム弾でももろともしない。

顎: カマキリ最強の武器。ダイヤモンドすら軽々と引きちぎる。

精神: 武士道を持ち合わせている。

 

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 1908年6月30日。ロシア帝国ツングースカ川上流にて原因不明の大爆発が発生した。俗に言うツングースカ大爆発である。

 

 ガス爆発や隕石の落下が原因ではないかと有力視されてはいるものの、真相は誰にもわからない。ましてや、爆発直後に爆心地から立ち去った一匹の生命体のことなんて、誰も知りはしないだろう。

 

 珪素生物、と呼ばれる概念がある。炭素と珪素の類似性から、地球のような炭素を中心に構成される生物ではなく、珪素を中心に構成された生物も存在しているのではないかという概念であり、SF界を中心として話の種にされてきた。

 

 今回の場合には、人間が想像可能なものは全て実現可能であるという言葉は正しかったようである。爆発は、珪素生命体が大気圏外から地球に落下してきたことによる衝撃で起きたものなのだから。

 

 落下してきた珪素生物は、全身が水晶で構成されていた。大気圏外からの突入と着弾にすら耐えるその強靭な肉体。地球上の誰であろうと傷つけることはできないだろう。――ただ一匹を除いては。

 

 彼(あるいは彼女)の目的は至極単純だ。世界の破滅である。彼はその強靭な肉体を持って今まで数千の星から生命体を消滅させてきた。星を破壊する過程で行われる強者との戦い、そしてその果てにある星の住人たちの絶望。岩に等しい寿命を持ち、あらゆることをやり尽くしてしまった彼にとってはそれが数少ない楽しみとなっていたのだ。

 

 彼は失望していた。この星は文明レベルが低すぎる。着弾した際にあまりの文明レベルの低さに失望し、淡い期待を抱きながら100年を待った。彼にとっては100年など瞬きする時間にも満たない。だが、100年待っても核兵器程度の技術しか産まれず、あまつさえ自らの手で文明を滅ぼす日が近いであろう地球人に、これ以上付き合う必要はないと判断したのだ。

 

 地球滅亡のために動き出そうとしたその日、彼は夜道で謎の生物に襲われた。攻撃を振りほどき、相対する――

 

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【水晶生命体 スペック】

視力: 存在しない。電磁波により全てを知覚する。

飛行能力: 跳躍のみで宇宙空間に到達可能。非常に高い。

パワー: 約1000000000kgw。成人男性の約40000000倍である。

肉体: 全身が非常に硬い鉱物で構成されている。ダイヤモンドを引きちぎるほどのパワーを持たない限り、傷付けることは不可能だろう。

精神: 武士道を持ち合わせている。

 

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 ――相対した瞬間、カマキリは理解した。これは単なる獲物ではないと。本能が、そう告げていたのだ。

 

 今まで見てきた生命体は全て、獲物であった。周囲のボスとして君臨していたヒグマも、猟銃で武装した人間も、迷い込んできた子供も、皆等しく餌にすぎなかった。

 

 この感情は、なんなのだろうか。まだ幼い頃に抱いた恐怖とも、獲物を刈り取った時の愉悦とも違う、この感情は。

 

 好敵手と出会うことによる高揚感というものを、カマキリは初めて理解したのだった。

 

 ――相対した瞬間、水晶生命体は理解した。ここが自らの「終点」であると。本能が、そう告げていたのだ。

 

 今まで見てきた生命体は全て、格下であった。恐ろしい科学力を備えた星も、太古の竜たちによって支配されていた星も、皆等しく滅ぼしてきた。

 

 この感情を知っている。長らく抱いていなかった、この感情を。

 

 戦えばどちらもただでは済まない。好敵手との出会いによる高揚感と、自らの終わりを感じながら、水晶生命体はない顔で笑っていた。

 

 かくして、二匹の獣は出会った。どちらが勝ち、どちらが負けようとも、これが宇宙史上に残る最大の決戦であることには間違いがないだろう。

 

 両者は向かい合って互いに飛びかかり、そして――

 

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・あとがき

 B級パニックアクションみたいなのが書きたかったんだけど、難しかった。セリフとかを考えるのがもっと難しいのでこれでも書きやすい方だったんだけど、本当に先が思いやられるなあ。